Phosphorecence(Phosphorecent)の使用例

一応、もう少し、JSFの言質をとってからと思ってたけど、まあ、ここまであれば充分か。

JSFの主張をまとめておく

こんな単語が並んでいる文章を見れば、マグネシウムが燃えているような激しい燃焼を伴う照明弾の光には適用できないと一発で理解できるものと思っていましたから、この部分周辺で何か反論してくるとは全く思っていなかったですよ。

http://obiekt.seesaa.net/article/115772228.html

これは、(光の発生源で)激しい燃焼を伴う照明弾の光を「phosphorescence」と呼べない、とJSFが主張している部分。

問題があり、間違っています。光の発生源と熱の発生源が同一ですので、「伴わない」と言い張るのは無理矢理すぎて無茶苦茶な主張です。仮に照明弾ではなくナパーム焼夷弾であっても、熱を感じられるのは直撃か至近距離での話で、離れたら熱を感じないのは当たり前です。しかも現実のガザでは、照明弾は地上に着弾してからも光を放ち続けている例が幾らでも確認できます。距離の問題を持ち出すのは、完全に的外れです。

http://obiekt.seesaa.net/article/115772228.html

これは、照明弾の光の発生源で熱も発生しているのだから、「顕著な熱を伴わない光」という意味で「phosphorescence」と呼ぶことは出来ないと、JSFが主張している部分。

距離を離せばどんなものだって熱は感じられないでしょう。問題は、発生源が熱を出しているかどうかです。 ナパームより高温で反応する物体を指差して「熱を感じられない」とか有り得ない解釈ですね。

http://obiekt.seesaa.net/article/115596495.html

これは、「発生源が熱を出している」場合「phosphorescence」と呼べない、とJSFが主張している部分。


要するに、JSFは、光の発生源で顕著な熱が発生している場合、その光を「phosphorescence」と呼ぶはずがない、と主張しているわけです。

では論破しよう。

JSFは、英語の知識が少ないので知らないようですが、発生源で顕著な熱を伴っているにも関わらず、「phosphorescent」(phosphorescence)と表現する例はあります。


以下は、「Tempest, Fire and Foe: Destroyer Escorts in World War II and the Men Who Manned Them」という英語の本からの引用です。
タイトルから想像できるかも知れませんが、この本は第二次大戦中の連合軍護衛駆逐艦の対潜水艦作戦について書かれています。

Tempest, Fire and Foe: Destroyer Escorts in World War II and the Men Who Manned Them
著者: Lewis M. Andrews, Andrews, Lewis M. (Lewis Marshall), 1918-, Lewis M. Andrews, Jr.
出版社: Trafford Publishing, 2004
ISBN 1412021588, 9781412021586

まずはP163の記述

The ship turned sharply and increased speed to 15 knots to open the range as quickly as possible. Contact was regained at 1500 yards; the DE turned toward the target and slowed to a hedgehog attack speed of 10 knots.
Nine seconds after the pattern struck the water, a hit was indicated by a heavy explosion felt throughout the entire ship and by a phosphorescent flash in the water.

訳すと、こんな感じです。

艦は鋭く舵を切って、可能な限りすばやくrangeを開くため15ノットに増速した。1500ヤードで(敵潜水艦との)接触を取り戻し、艦は目標の方へ回頭し、ヘッジホッグ*1攻撃速度である10ノットに減速した。
(ヘッジホッグの攻撃)パターンが海面を叩いた9秒後、艦全体に響き渡る重い衝撃と海中の燐光のような閃光が、(敵潜水艦に対して)命中したことを伝えた。
(scopedog訳)

まさか、爆雷もしくは潜水艦の爆発の時に発生する温度は低いとかは言わないでしょうね?


続いてP166。まあ、同様な内容です。

Wyman officially recorded the explosion of five projectiles, causing a phosphorescent flash in the water. The violent underwater explosions produced a shock in Reynolds, 2500 yards away.


訳すと、こんな感じです。

Wyman(駆逐艦の名前)は、5発の爆雷を投射し、その爆発によって海面下で燐光のような閃光を生じさせたことが公式に記録されている。その激しい海面下での爆発は、2500ヤード離れたReynolds(駆逐艦の名前)にも衝撃を与えるほどだった。
(scopedog訳)

2km以上離れた駆逐艦の中にまで衝撃が伝わるほど、激しい爆発であったわけですが、「a phosphorescent flash」と表現してますね。水面下での爆発で生じた閃光は、海上から見れば、燐光のように熱を感じない光になるわけです。その光を本では「a phosphorescent flash」と書いています。


つまり、発生源で顕著な熱が出ていようが、観察者が熱を感じなければ、phosphorescentという表現が使われるということです。

したがって、照明弾が光の発生源でどんな高熱を発していようが、観察者が熱を感じない距離で光を見ているなら、その光を「phosphorescence」と表現しておかしくなく、つまり、アムネスティ報告書・照明弾の節中の「phosphorus」を「発光体」と訳しても何の問題もないわけです。

要するに、JSFの指摘は最初っから、救いようのないほど的外れで、JSFは自らの無知を惜しげもなく公衆に披露する羞恥プレイに興じていたわけです。

ご苦労さん。


JSFの迷言。

「問題は、発生源が熱を出しているかどうかです。」

は?
潜水艦の爆発は、熱を生じないとでも?

「あまりにも馬鹿馬鹿しくて、呆れるしかないです・・・」*2


JSF、他に何か言うことは?
なければ下がっていい。

追記2009/4/1

JSFがストーカーチックになってる・・・
scopedog氏はマグネシウムを"燐光物質"だとでも主張するのだろうか? : 週刊オブイェクト

同じエントリを4つもTBしてくるってウザイ奴だなあ。

で、反論かと思ったら、反論じゃないのね*3

scopedog氏はマグネシウムを"燐光物質"だとでも主張するのだろうか?

http://obiekt.seesaa.net/article/116457350.html

まあ、もうその一点突破しか手が残ってないんだろうね。
そもそも、このエントリ自体がその回答なんだが、日本語読解能力もあやしいJSFには理解できなかったかな?
それじゃあ、コメント欄に自爆テロを繰り返してる信者と同レベルだね。


こちらは別に勝利宣言したつもりもなく、言いたいことがあるなら言えば?って思って放置してたんだけど*4、10日もかけて、この程度の内容しかJSFは書けなかった、と。

こちらの

発生源で顕著な熱が出ていようが、観察者が熱を感じなければ、phosphorescentという表現が使われるということです。

という主張には、全く反論できず、スルーしている時点で、JSFの敗北宣言に等しいエントリと思えるよ。
なんだか、JSFがかわいそうになってきた。ごめんよ。そんなにいじめるつもりはなかったんだ。

*1:セガのゲームキャラではなくて、爆雷(水中で爆発させ、その水圧で潜水艦を攻撃するための兵器)の一種。

*2:http://obiekt.seesaa.net/article/115596495.html

*3:信者向けの大本営発表

*4:決算期で忙しかったし・・・