東京大空襲で使用された黄燐焼夷弾に関する記述

1971年に初版が発行された早乙女勝元氏の「東京大空襲」に黄燐焼夷弾に関する記述があったので、以下に引用します*1

東京大空襲―昭和20年3月10日の記録 (岩波新書 青版 775)

 ほかに、黄燐焼夷弾も多量に使用された。黄燐は火災を一時に拡大する場合は、かなりの効果を上げる。落下と同時に大きな爆音がして、白煙を吹きあげ、無数の燐片を飛散させ、ときには100メートルにもおよぶことがある。火力は、そう強くはないが、有毒ガスを発生し、燐性剤が人体を冒し骨まで腐食させる威力がある。

有毒ガスの発生や人体への腐食性など基本的な性質が1970年代には既に知られていたわけですが、21世紀の一部軍オタには知られていなかったということですね。

*1:引用は1993年の第40刷から