女性候補者が出なかった真相

2005年の記事ですから、7年前の話です。

 今年は3年に一度の農業委員の選挙の年です。前回の選挙の時、私は、市の審議会や委員会に女性委員を30%にするという市の基本方針や「男女共同参画の観点から、女性の農業委員を出すべき」と主張したのですが、調整時間が無いという曖昧な理由で、見送られました。けれどその際、「次回には、必ず女性を出す」と当時の飯山議長が代表者会議で約束をしています。
 
 にもかかわらず、その約束が反故にされそうです。「今年の3月に選挙で選ばれる委員の定数を5名減らしたためと引き受ける女性がいない」というのが表向きの理由です。
 しかし、「委員数を減らしたから」というのは、理由になっていないし、候補者がいないというのも、真剣に探したのかと勘ぐってしまいます。
 実はあるところでの話ですが、当初は女性を起用したいと考え、また女性候補者に内々で話したところ、本人も意欲をもっていたので、地域に諮ったそうですが、「女のくせに、生意気」という古い意見が多くあり、やむなく諦めざるをえなかったというのがことの真相のようです。
 この女性候補は、「会議に名前を出して諮っていたら、地域でどんな風に言われたか、名前を出さなかったことに感謝している。」と友人に語ったそうです。
 農業委員には会長月額35,000円、会長代理30,000円、委員29,000円が支払われ、会議毎に費用弁償1,000円が出ています。

http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=112367

差別者は差別だと指摘されることも示唆されることも嫌います。被差別者はそれを忖度して差別など存在しないかのように振舞うことを強いられます。
かくして、差別は温存され続けることになります。