デモにおける左右共闘に関する大雑把な話

原発デモにおいて左右協力すべきだという意見とそれに反対する意見があります。

私の個人的な意見としては、そもそも理念が全く違う左右が反原発というだけで共闘すべきではない、というのが基本です。
ただし応用として、特定の政策課題に関しては共闘しても構わない、とも思います。

具体的に言うと、反原発法案が国会で審議され賛否拮抗している場合に、左右共に法案に賛成できるならば共闘するべきです。
そうではなく、単に反原発を求める国民の声を伝えると言った漠然としたデモならば共闘するべきではありません。

デモは重要な政治的行動であって、お祭りではありません。一般参加者はともかくデモを主導する人たちまでがお祭り的に”人が多ければいい”と言った単純思考に染まるべきではないでしょう。
理念の異なる団体と共闘するということは、自らの団体の理念を危険に晒すという政治力の消費を伴います。課題を明確にし、共闘できる部分をはっきりさせ、政治力の消費を最小限に抑えた上で、共闘による利益を最大化するのが、団体を主導する人たちの責任です。