従軍慰安婦の認識における安倍自民党と橋下氏の違い

橋下氏の慰安婦容認、首相「安倍内閣と立場がまったく違う」
産経新聞 5月15日(水)12時7分配信

 安倍晋三首相は15日午前の参院予算委員会で、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長慰安婦を「軍の規律維持に必要だった」と述べたことについて「慰安婦の筆舌に尽くしがたいつらい思いに心から同情している。安倍内閣自民党の立場とは全く違う発言だ」と述べた。
 その上で「20世紀は戦争の世紀であり、女性の人権が著しく侵害された。21世紀はそういう世紀にしない。われわれもその決意を持っている」と強調した。民主党大河原雅子氏への答弁。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130515-00000543-san-pol

安倍自民党と橋下氏の立場は確かに違います。

安倍自民党従軍慰安婦に対する見解は“慰安婦は自ら望んで売春婦になり、将軍よりも高給を得て良い待遇であった”というものです。この主張は安倍晋三自民党総裁はじめ多くの自民党議員ら*1が賛同した歴史事実委員会なる極右系の宣伝工作担当組織が2012年11月6日に米紙に出した広告「Yes, We remember the facts」なるプロパガンダの3番目に記載されています*2。つまり、安倍自民党にとって、“従軍慰安婦とは高給に惹かれて勝手に集まってきた自発的な売春婦”であって軍にとって必要だったかどうか関係ないわけで、この点、橋下氏とは明確に異なります。

一言で違いを言えば、安倍自民党の認識の方が、橋下氏の認識よりも輪を十重二十重にかけて下衆だということです。

*1:一部民主党含む

*2:「Many of the women, in fact, earned incomes far in excess of what were paid to field officers and even generals, and thee are many testimonies attesting to the fact that they were treated well.」もちろんこれは出鱈目です。参考 http://d.hatena.ne.jp/dj19/20121116/p1http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120323/1332519449http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120324/1332599274http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120325/1332693277http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130213/1360770107