「天皇の軍隊と朝鮮人慰安婦」(1976年)の参考文献

天皇の軍隊と朝鮮人慰安婦」のP281〜284に記載されている参考文献の一覧です*1

単行本

田村泰次郎   『春婦伝』                   1948年 東方社  
伊藤桂一    生きている戦場』               1966年 南北社  
池田祐・編   秘録大東亜戦史』マレー・ビルマ篇       1954年 富士書苑 
宮崎清隆    『鎖と女と兵隊』                1967年 宮川書房 
宮崎清隆    憲兵軍法会議』               1967年 宮川書房 
伊藤桂一    水と微風の世界』               1963年 中央公論社
近代戦史研究会 『女の兵器・ある朝鮮人慰安婦の手記』      1965年 浪速書房 
加藤美希雄   秘められた女の戦記』            1968年 清風書房 
伊藤桂一    兵隊たちの陸軍史』              1969年 番町書房 
伊藤桂一    『黄土の狼』                  1965年 講談社  
西口克己    『廓』                     1969年 東方出版
津山章作    『戦争奴隷』                  1967年 養神書院 
伊藤桂一    悲しき戦記』                 1973年 講談社文庫
長尾唯一    『玉砕』                    1969年 日本文芸社
神吉晴夫・編  三光』―日本人の中国における戦争犯罪の告白― 1957年 光文社  
浅田晃彦    マラリア戦記』―ある青年軍医の記録      1965年 弘文堂  
医療文芸団編  『白の墓碑銘』―従軍看護婦の記録        1968年 東方出版
千田夏光    従軍慰安婦』                 1973年 双葉社  
鹿地亘     日本兵士の反戦運動』             1962年 同成社  
高村暢児    『悪女が走るとき』               1968年 青樹社  
金王丸     『黒い花の群れ』―特務機関の女         1966年      
毎日新聞社   『日本の戦歴』(写真集)            1967年      
熊沢京次郎   天皇の軍隊』                 1974年 現代評論社
楳木捨三    ビルマ方面軍』                1969年 経済往来社

関連参考書

宮岡鎌二      『娼婦』―海外流浪記               1968年 三一書房    
森克己       『人身売買』―海外出稼ぎ女            1959年 至文堂     
小林大治郎・村瀬明 みんなは知らない』―国家売春命令        1961年 雄山閣出版   
五島勉・編     戦後残酷物語』―犯された人々の戦後史      1968年 大和書房    
辻政信       『十五対一』                   1950年 酣燈社     
梨花女子大学校   『韓国女性史・年表』               1972年 (ソウル)   
国策研究会研究報告 大東亜共栄圏建設対策案』プリント・極秘印全四冊 1943年 不明      
大石操       『軍属物語』―戦争製造工場            1956年 鱒書房     
張在述       『サハリンスクに泣く人々』(パンフレット)    1966年 非売品     
入江寅次      『邦人発展史』                  1942年 井田書房    
吉永玲子      『人体実験の恐怖』―ある関東軍女子軍属の手記   1966年 浪速書房    
五島勉       『続・日本の貞操』                1953年 青樹社     
神埼清       『夜の基地』                   1953年 河出書房    
中国帰還者編    『侵略』―中国における日本戦犯の告白       1958年 読書社     
牧英正       『人身売買』                   1971年         
文定昌       『朝鮮強占三十六年史』(中・下巻)        1967年 柏文堂(ソウル)
青江舜二郎     大日本軍宣撫官』                 1970年 芙蓉書房    
高橋義       『ああラバウル』                 1970年 日新報道出版部 
安藤彦太郎編    『満鉄』―日本帝国主義と中国           1965年 お茶の水書房  

雑誌

高成浩  「忘れ去られた歴史は呼びかける」   1953年 3月   朝鮮評論第七号  
重村実  「特要員という名の部隊」       1955年12月   特集文芸春秋   
辻政信  「上海料亭焼打事件」         1955年12月   特集文芸春秋   
藤井治夫 「戦争に群がる死の商人」       1971年 8月   新評       
伊藤桂一 「大陸をさまよう慰安婦たち」     1971年 8月   新評       
能村恭  「将軍と女たち」           1946年 6月   真相第一巻第三号 
金海栄  「韓国出身将兵虐殺命令の内幕」    1971年10月   世代(ソウル)  
村岡八重 「売春婦となった従軍看護婦たち」   1969年 3月   現代読本(第二号)
須藤正和 「吉原娼婦残酷四百年史」       1969年 3月   現代読本(第二号)
座談会  「身の毛もよだつ娘子軍の話」     1969年 3月   現代読本(第二号)
野坂昭如 「小説・娼婦三代」          1971年 6月   別冊文芸春秋   
新聞記事 ベトナムに取残された韓国人慰安婦 1964年 2月14日 韓国日報(ソウル)

週刊誌

レポート        「北満に散った日本娘子軍の悲話」              全貌第四三号 1956年 5月 5日
千田夏光        日本陸軍慰安婦」                     週刊新潮   1970年 6月27日
劇画          「軍需品の女」                       週刊読売   1970年10月 9日
ドキュメント太平洋戦争 「フィリピンの慰安婦」                   アサヒ芸能  1971年 3月18日
ドキュメント太平洋戦争 「兵士を鼓舞した影の戦士“慰安婦部隊”」          アサヒ芸能  1971年 5月27日
ドキュメント太平洋戦争 慰安婦集めに狂奔した沖縄の日本軍」            アサヒ芸能  1971年 6月17日
ドキュメント太平洋戦争 「ジャングルをさまようニューギニア従軍看護婦」      アサヒ芸能  1971年 7月15日
ドキュメント太平洋戦争 「戦場の芸者・菊丸が二十六年目に明かす波乱」        アサヒ芸能  1971年 8月12日
ドキュメント      「戦場慰安婦が生きた忍従の二十八年」            アサヒ芸能  1973年 8月 2日
レポート        ラバウル従軍慰安婦(私は兵隊三万人の欲望を処理した)」 週刊大衆   1973年11月22日
レポート特集      「女子軍属たちが集団慰安婦に堕ちた戦争体験」        週刊新潮   1974年 8月22日
終戦回想特集      「“性戦”で“聖戦”のイケニエ・従軍慰安婦」        週刊実話   1971年 8月23日
伊藤桂一        「戦争とおんな」(連載)                  週刊サンケイ 1971年8/30〜10/29
証言          南京大虐殺三光作戦」(連載)              アサヒ芸能  1971年1/14〜11/18
新名丈夫        従軍看護婦四〇人を犯した部隊長事件」(連載)       週刊現代   1970年10/8〜1/5
田中陽造        「女を喰った軍曹が告白するルソン島飢餓地獄」        週刊サンケイ 1970年10月19日
ドキュメント      「人肉をむさぼるガ島の“幽霊”部隊」            アサヒ芸能  1971年 4月29日
ドキュメント      「処女の慰安婦もいた前進基地ラバウル」           アサヒ芸能  1971年 6月 3日
ドキュメント      「米軍と飢えに追われた断末魔のフィリピン戦線」       アサヒ芸能  1971年10月14日
永松浅造        「三千人が丸太ン棒になった細菌作戦の全貌」         日本週報   1958年 9月 5日

1973年の千田夏光氏の「従軍慰安婦」で突如、慰安婦の話が出てきたわけではなく、1960年代には既にその話題が出ており、サンケイや文春もその話題に乗っていたことがわかりますし、伊藤桂一氏などは慰安婦らがひどい目にあっていたことを率直に書いていました。1980年代後半になってから、日本保守は、慰安婦に日本軍は関与していないと話題にするのを避けるようになったわけですね。

*1:http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20131114/p1#c のコメント欄のやり取りに触発されて書きました。