「従軍慰安婦は、今であろうとも戦時中であろうとも、女性の人権に対する重大な侵害、と言ったな、あれは嘘だ」by 稲田大臣

特定の個人に対するリンチを煽るという犯罪行為*1で知られるジャーナリストと称する極右活動家の石井孝明氏が「朝日新聞慰安婦問題は「女性の人権」? 嘘つくな」と、またもヘイトスピーチを垂れ流しています。

いわゆる「日本軍の従軍慰安婦」の問題は、戦時の売春制度の問題である。朝鮮は日本帝国の一部で戦場ではなかった。ところが、韓国政府と日韓の同調者はなぜか「戦争での性犯罪」「女性の人権侵害」と騒ぐ。

http://agora-web.jp/archives/1607443.html

慰安婦問題が女性の人権問題であることは国連などでも指摘されており、日本国内右翼以外は否定する者はまあ、いません。日本国内の右翼政治家である稲田朋美大臣ですら、こう認めています。

稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年5月24日
(平成25年5月24日(金) 9:09〜9:25  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

(問)つまり合法ではあったけれども、合法であったということは今の御見解、御認識としてはやはりあるということですか。

(答)いや、合法であったという言い方をすると、人権侵害ではないというふうに誤解されると私は思うので、今であろうとも戦時中であろうとも、女性の人権に対する重大な侵害であることには変わりがないと思います。

http://www.cao.go.jp/minister/1212_t_inada/kaiken/2013/0524kaiken.html
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130607/1370613274

まあ、もっともその稲田大臣ですが、慰安婦問題は「今であろうとも戦時中であろうとも、女性の人権に対する重大な侵害である」と述べたその同じ口で、「慰安婦問題も、断固として反論しなければなりません。」とか「いわれなき嘘」とか「いわれなき誹謗中傷」*2と言っていますが。

稲田朋美という人間にとって「女性の人権に対する重大な侵害」とは「いわれなき嘘」と決め付けて構わない程度、ということでしょう。信じられないことに稲田氏は政治権力を追い求める政治屋になる以前は、弁護士だったそうです。
多分、法律を守るなんてあほらしいと思ったから自民党を選んだのでしょうね。