報復としての死刑には賛同できない

この件。

ヨルダン、リシャウィ死刑囚ら2人の刑執行 操縦士殺害で報復

AFP=時事 2月4日(水)12時52分配信
AFPBB News
【AFP=時事】(一部更新)ヨルダン当局は4日午前4時(日本時間同11時)、イスラムスンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」による同国人パイロット、モアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉殺害への報復として、同組織が釈放を要求していたサジダ・リシャウィ(Sajida al-Rishawi)死刑囚(44)を含むイスラム過激派組織のメンバー2人の死刑を執行した。政府報道官が明らかにした。
 報道官がAFPに語ったところによると、リシャウィ死刑囚と共に刑が執行されたのは、イスラム国の前身に当たるイラクの過激派組織「イラク聖戦アルカイダ組織(Al-Qaeda in Iraq)」のメンバーだったジャド・カルボリ(Ziad al-Karboli)死刑囚。
 治安筋によると、刑は首都アンマン(Amman)南方のスワカ(Swaqa)刑務所で執行された。
 リシャウィ死刑囚は、2005年11月9日にアンマンでホテル3か所が標的となった同時爆破事件に関与したとして死刑判決を受けて収監されていた。
 イスラム国は人質にとっていた後藤健二(Kenji Goto)さんとリシャウィ死刑囚との交換を要求し、聞き入れられなければカサスベ中尉を殺害すると脅迫していた。【翻訳編集】 AFPBB News

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150204-00000024-jij_afp-int

そもそも私は死刑制度に反対なので死刑であること自体に賛同できないのですが、それ以前に報復としての刑執行は人権問題としても賛同できません。敵対組織の関係者を敵対組織に対する報復として刑執行するのなら、それはイスラム国と何ら変わらないと言わざるを得ません。
なお、元々予定されていた執行予定日が既に過ぎていて、その上でヨルダン政府がイスラム国との交渉上執行を延期していた、というのならば、死刑の是非を除けば許容できる話ではありますが。