「典型的なアベ信者投稿」とでも言っておこう。

kojitaken氏が安倍晋三が総理大臣になると必ず下がる「報道の自由度」という記事で以下のようなランキング推移をあげていました。

2002年 26位(小泉)
2003年 44位(小泉)
2004年 42位(小泉)
2005年 37位(小泉)
2006年 51位(小泉→安倍)
2007年 37位(安倍→福田)
2008年 29位(福田→麻生)
2009年 17位(麻生→鳩山)
2010年 11位(鳩山→菅)
2011〜12年 22位(菅→野田)
2013年 53位(安倍)
2014年 59位(安倍)
2015年 61位(安倍)

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150213/1423785793

同じような内容を以前私も調べて記事にしています。
報道の自由度ランキングの発表年に対応する政権については考え方が違うようですが*1、順位そのものは以前調べた結果と同じです。

で、これに対して以下のような自称保守のブコメがついています。

the_sun_also_rises ソース=Wikipediaで投稿しちゃダメだ。きちんと原典を調べるべき。日本の本当の順位変動(http://goo.gl/wMUUmc)。最大に落ちたのは2010年11位→2012年53位で菅政権の時。2011版は時系列評価に向かない。典型的なアベニクシー投稿だ 2015/02/14

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150213/1423785793

ソースである国境なき記者団のサイトにあたって、kojitaken氏の記事が間違ってる、とドヤ顔しています。まあ、実際、the_sun_also_rises氏があげているURLは、国境なき記者団のサイトですし、そこには、2012年の日本のランキングは53位と書いてあります。

では、Wikipediaが間違っている?とも思えますが、2012年のネット記事を調べるとこんなのが出てきます。

報道の自由度ランキング2011-2012年版発表。日本は22位に後退

国境なき記者団は、2011-2012年版の報道の自由ランキングを発表した( Press Freedom Index 2011-2012、 NHKニュースの記事、 時事ドットコムの記事、 本家/.)。
2010年のランキングで11位だった日本は22位に後退した。津波福島原発事故で報道が過度に制限され、報道の多様性の限界が露呈したためだという。ニュージーランドも8位から13位に後退し、アジア太平洋地域で10位以内に入る国や地域はなくなった。なお、今回最も順位を落としたのはチリで、33位から80位まで大幅ダウン。米国も20位から47位に大きく順位を落としている。こちらはウォール街デモを取材中の報道関係者が数多く逮捕されたことが理由とのこと。

http://yro.slashdot.jp/story/12/01/28/0118217/

これはどういうことでしょうか。ネット記事も捏造?
実は、the_sun_also_rises氏が上げたURL*2は日本のランキング推移をまとめたもので、これが間違っています。多分、2013年のランクと同じ数値を間違って入力しちゃったんでしょうね。
同じ国境なき記者団のサイト内で2012年の報道の自由度ランキングの記事*3を調べると、そこでは日本は22位として記載されています。要するに、日本の推移記事を作る際に国境なき記者団が間違えているわけです。政府系サイトでもこういうミスは散見されますので、ソースだからと言って鵜呑みにすると間違えるので要注意、ということですね。

追記

調子に乗ってまだ自分の誤解に気付かず攻撃している様子。

the_sun_also_rises 今回は国境なき記者団のHPへのリンクがあるが前回の記事はそもそも順位認識が間違っているので再度指摘しておく(http://goo.gl/WZ86bU)。ブコメに噛み付くより自身の投稿の訂正を行うのが先だろう。投稿主の不誠実さの現れ。
2015/02/15

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150214/1423891761

いつ気付くかな?

*1:例えば、2007年のランクについては、2006年の政権に対する評価とみなし、私の記事では小泉政権に対する評価としています。正確には、小泉→安倍、となるでしょうか。

*2:http://index.rsf.org/#!/index-details/JPN

*3:http://en.rsf.org/press-freedom-index-2011-2012,1043.html