秦・大沼歴史修正コンビによる性暴力被害者侮辱会見での8項目の指摘に対する反論2

前回の続き。

「2.人数「約20万人」」

2.人数「約20万人」
秦郁彦氏の推計では約2万人

http://www.sankei.com/life/photos/150317/lif1503170028-p1.html

やはり、秦氏の隣に座っている大沼氏が理事を務めたアジア女性基金のサイトに以下のように書かれています。

研究者たちの推算
研究者名 発表年 兵総数 パラメーター 交代率 慰安婦
秦郁彦 1993 300万人 兵50人に1人 1.5 9万人
吉見義明 1995 300万人 兵100人に1人  1.5 4万5000人
(同上) 兵30人に1人  2 20万人
蘇智良 1999 300万人 兵30人に1人  3.5 36万人
(同上) 4 41万人
秦郁彦 1999 250万人 兵150人に1人  1.5 2万人
http://www.awf.or.jp/1/facts-07.html

年々推定数を減らしている秦氏は、今度は「当時海外に展開した日本軍の兵力は約100万人です。」*1とか言い出しています。兵総数に関して、1993年には300万人と言い、1999年には250万人だと証言を変えて、今度は100万人だと言い出しました。これほど証言をコロコロ変えるような人の発言は、慰安婦否認論者には信用されないはずですが、都合のいい証言だけは信用するダブルスタンダードを辞さない連中には関係ないんでしょうね*2

さて、吉見氏の推算の一つとして20万人という数字があり、大沼氏が理事を務めたアジア女性基金に提示されており、アジア女性基金は度々、日本による謝罪と補償の証拠として扱われ、大沼氏は秦氏の隣で「広い意味での公的な機関」だと主張しています。

アジア女性基金というのは、まさに日本国家を代表して、政府と日本国民を代表して、その予算の大部分は日本政府の予算で充当され、総理のお詫びの手紙を犠牲者にお渡しし、国庫から支出された福祉費用をお渡ししたわけです。 事務局は国庫の予算で運営されている。国庫から支出されていないのは、我々のような呼びかけ人や運営委員に対するもので、ここからは一切受け取っていない。しかし他の点では、国家の性格を体現する機関であったし、広い意味での公的な機関であったわけです。

http://blogos.com/article/108036/

その「広い意味での公的な機関」のサイトに20万人という慰安婦の推定数が提示されている以上、「約20万人」という数字がアメリカの教科書に書かれていて何が問題だと言うのでしょうか?
秦氏はまず隣席の大沼氏を問いただすべきですし、大沼氏も隣席で沈黙している場合じゃないでしょうに。