安倍政権支持者の脳内では、どうやって整合性を取っているんだろうか?

憲法違反でおなじみの安倍政権が提出してきた戦争法案ですが、「駆け付け警護」を容認する内容になっています。

集団的自衛権行使を規定=安保法制、政府が条文−与党協議、27日に決着

 さらに、国際社会の平和と安全の確保を目的として、国際平和支援法を新設する。国連平和維持活動(PKO)協力法も改正し、離れた場所にいるNGO関係者らを救援する「駆け付け警護」を実施業務に加える。
(2015/04/24-10:04)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015042400054

もともと、右翼勢力が何年も前から目論んできたことですから、それが法案にあること自体は驚くには値しません。

「駆けつけ警護」参加必要で一致 PKO巡り安保法制懇

2013年12月18日05時00分
 安倍政権は17日、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)を開き、国連平和維持活動(PKO)をめぐる憲法解釈のあり方について議論した。憲法解釈が禁じる「海外での武力行使」にあたるおそれがあるとされる「駆けつけ警護」などにも積極的に参加すべきだとの認識でおおむね一致。年明けから報告書の取りまとめに入る。
 駆けつけ警護は、PKO活動中の自衛隊が他国軍やNGOなどの民間人が危険にさらされた場所に駆けつけ、武器を使って助ける内容。北岡伸一座長代理は会合後、自衛官の武器使用に一定の制約をかけるPKO参加5原則についても、「不自然な制約があるから変えるべきだという認識は共有されている」と語った。

http://digital.asahi.com/articles/DA2S10885584.html

産経新聞 2015.3.31 07:00更新

【外交・安保取材の現場から】「駆けつけ警護容認、どの口が言うか」豹変した岡田民主党代表にくすぶる批判

 駆け付け警護ができなければ、自衛隊を守ることもある他国軍が襲撃された場合でも、自衛隊は知らぬ顔をしなければならない。国際社会の信頼を失わないためにも駆け付け警護容認は当然の判断だ。

http://www.sankei.com/premium/news/150331/prm1503310003-n3.html

ただですね、戦争法案が違憲だと指摘されて安倍政権が出してきた見解にはこうあるんですよね。

【文書A−2(政府が野党側に示した見解)】

他国の武力の行使との一体化の回避について

                         平成27年6月9日
                         内 閣 官 房
                         内 閣 法 制 局
(2) 仮に、状況変化により、我が国が支援活動を実施している場所が「現に戦闘行為を行っている現場」となる場合には、直ちにそこで実施している支援活動を休止又は中断する。

http://www.tbsradio.jp/ss954/2015/06/post-309.html

「駆け付け警護」って「現に戦闘行為を行っている現場」に行くってことじゃないんですか?
「駆け付け警護ができなければ、自衛隊を守ることもある他国軍が襲撃された場合でも、自衛隊は知らぬ顔をしなければならない。」って散々煽って出してきた法案のくせに、「「現に戦闘行為を行っている現場」となる場合には、直ちにそこで実施している支援活動を休止又は中断する」なら意味ないでしょ。

安倍支持者の脳内で、これがどう整合性が取れているのか、誰か教えてください。