中国以外の国は許すが中国がやるのは許さんという思考形式の三題

AIIB

AIIBについて30%近い出資率の中国が議決権の25%以上を占め、75%以上の賛成が必要な重要議題に対して中国が拒否権を持つことが日本では問題視されています。
ですが、世界銀行IMFで米国が同様の拒否権を持っていることや、ADBにおいて日米共同で拒否権を持っていることについてはスルーです。
参考1
参考2

ADIZ

防空識別圏ADIZ)は、日本もアメリカも韓国も台湾も勝手に設定しています。しかし、中国が設定するのは横暴だとして認めないのが日本です。
参考

南沙諸島埋め立て・基地化

南沙諸島に軍事基地を作ったり埋め立てをしたりしている国として、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシアがあります。
しかし、中国が基地を作るのは許さない、という主張が蔓延しています。
参考1
参考2
参考3
参考4*1

個人的な意見

AIIBについては、出資率から中国が拒否権を持つのは当然だとしか思いません。
ADIZについても、本来なら近接国との事前調整があった方が良かったとは思いますが、ADZI設定そのものには問題あるとは思いません。
南沙諸島に関しても領有権を主張する当事国の行動としては理解できまずが、辺野古と同じ環境破壊という点から、せめて埋め立てはやめてほしいと思ってます。

でもまあネトウヨ政権とその支持者にとっては、中国のやることなすこと全て反対なんでしょうけどね。

*1:「 日本のメディアでは中国が「一方的に」埋立てや飛行場建設を行った、との報道が多いが、中華民国(台湾)は第2次世界大戦直後の1946年から南沙諸島中最大で唯一水が出るイツ・アバ島(大平島)に軍艦を派遣、その後部隊を置き2008年1月には1200mの滑走路が完成した。フィリピンはパグアサ島、ベトナムがチュオンサ島、マレーシアがラヤンラヤン島に飛行場を建設し、一部では埋立ても行われている。どれも他国の了承を得ず「一方的」に行ったのだから、中国の行為だけを「一方的」と論じるは公正ではなかろう。」