「竹島近海で日本漁船の大量拿捕があったかのような言説は偽り」なので「竹島で44人殺害なんてされてないだろ」てのは正しい

こういうtogetterがあります。
ネトウヨに「竹島で44人殺害なんてされてないだろ」と意見した結果…

嫌韓バカの反応がテンプレ通りでイタイのはいつものことですが。
「死傷44人を死亡44人と勘違いしたというだけ」*1とか、慰安婦証言に対しては単なる言い間違いすら捏造扱いして侮辱・中傷する連中が自らの言動には異常に甘い、というのもいつものことですね。
それはさておき、「死傷44人」にしても別に竹島の話ではなく、李ライン全体に関する話なんですよね。

昭和27(1952)年1月18日、韓国による李承晩ラインが不当に設置され、2月11日には日本船が韓国側から銃撃され船員1人が死亡、3月2日には最初の拿捕船が出た。『日韓漁業対策運動史』によると日本の拿捕漁船328隻、抑留船員3,929人、死傷者44人が李ラインによる日本側の被害総数である。昭和40(1965)年日韓漁業協定により李承晩ラインが消滅するが、同年11月6日付け「島根新聞」は、李承晩ラインによる島根県関係の被害は抑留121人、捕獲された船11隻と記している。今年は李承晩ライン設置の年から60年目にあたる年である。

http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/takeshima04-1/takeshima-042401.html

竹島は李ラインで韓国に含まれたのだから同じだ、という反論があるでしょうから、李ラインで問題になった海域を示しておきます。

島根県の漁業者と日韓漁業紛争 藤井賢二


http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/takeshima04-1/takeshima-042401.data/-09s.pdf

で、拿捕された海域を示すとこんな感じで、圧倒的に以西底曳漁船の比率が高く韓国の西側海域から済州島近辺南側海域が主で、竹島はほぼ関係ありませんね。
ちなみに引用した論文を書いている藤井賢二氏は、島根県竹島問題研究会委員で日本政府側の主張を代弁している人物ですが、同論文内でこうも書いています。

島根県の漁業者と日韓漁業紛争 藤井賢二

(略)
 なお、【表2】でわかるように、李承晩ライン水域で操業していた島根県所属の漁船は、主として日本海を漁場とする「以東底曳」であった。1965年11月6日付『島根新聞』社説「日韓条約と安全操業 遺憾な韓国側の漁船追跡」は「李ラインによる損害は(略-藤井-)島根関係のみでも抑留121人、捕獲船11隻、被害約十億円」と記録しているが、これらの漁船も、以東底曳漁船であったと考えられる。竹島近海は水深が深く底曳網漁業の好漁場ではなかった。よって、竹島近海で日本漁船の大量拿捕があったかのような言説(注釈10「例えば2006年4月20日付『朝日新聞』社説「お互いに頭を冷やせ」。また、「竹島はなぜ韓国に実効支配されてしまったのか」(『週刊ポスト』42-40 小学館2010年20月 東京)では、1953年前後から韓国は「竹島近海で操業している日本漁船に対して、銃撃や拿捕を繰り返すようになった」とし、その例として1954年2月4日に済州島西方でおきた第一大邦丸への銃撃および同船の漁労長射殺事件を取り上げている(52頁)。竹島問題のために日本人が殺害されたとする、事実とは異なるこの記事のような論調は好ましくない。(以下略)」)は偽りである。

http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/takeshima04-1/takeshima-042401.data/-09s.pdf

もちろん冒頭のtogetterで嫌韓バカが出しているwikipedia記事では、第一大邦丸事件がまるで竹島近海で起きた事件であるかのように構成されています(実際は済州島西方で起きた事件で、竹島とは関係ありません)。

李ラインについても書いておきたいことはあるんですが、とりあえずここまで。