「中国のパレードをどう思う」→自衛隊の観閲式・観艦式・航空観閲式みたいなもんだと思ってますが何か?

小籔千豊が安保反対デモの参加者に疑問「中国のパレードをどう思う」」という発言に対して右翼大喜び状態、の件。

また小籔はここで、デモ参加者に対して「『中国の抗日的な軍事パレードについてどう思ってはるのかな』ってすごく思うんですよね」「中国がおもいっきり、ミサイルと軍人をぶわーっと並べていることについてどういう風にお考えですかって思いますね」と疑問を投げかけたのだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/10557414/

すごいドヤ顔で、痛いとこ突いてやった感溢れてるんですけどね、こことか。
ただ軍事パレードって、日本でもやってるじゃないですか。

観閲式・ 観艦式・ 航空観閲式

観閲式・ 観艦式・ 航空観閲式の目的は自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣(観閲官)の観閲を受けることにより、隊員の使命の自覚及び士気の高揚を図るとともに、防衛力の主力を展示し、自衛隊に対する国民の理解と信頼を深めるものです。

http://www.mod.go.jp/j/kids/activity/kanetsu.html

もちろん、こういうのに批判的な人もいますけどね。軍事力を誇示して威嚇している、とも解釈できますから。その線で、中国の軍事パレードを批判するなら、筋は通ってると思いますけど。私個人的には、自衛隊の観閲式も海外の軍事パレードも特に否定するつもりはありません*1
ちなみにインドの軍事パレードには安倍首相も出てますよね。中国の今回の軍事パレードは抗日戦争勝利を記念したもので、記念内容からすれば軍事パレードが不似合いとも思えません。インドの場合は憲法発布記念日である共和国記念日にやってますから、どちらかと言えばインドの軍事パレードの方が記念内容と不似合いだと言えます。

「抗日的な軍事パレード」って何?

小藪氏が言っている『中国の抗日的な軍事パレードについてどう思ってはるのかな』という発言ですが、日中戦争の中国側呼称である「抗日戦争」という歴史用語から「抗日」だけ抜き出して「抗日的な軍事パレード」に改竄する手法は褒められたものではありませんね。産経とかが良く使う改竄手法ですが。

右翼メディアやそれに乗っかる芸人らは、中国の軍事パレードを非難するなら同じ論理で自衛隊の観閲式に対しても廃止を訴えたりしないんですかね。それとも、日本の軍事パレードは“きれいな軍事パレード”だと思ってるんですかね。だとすれば、芸人のボケとしてつまらないんですが。

「戦争勝利記念日を利用して軍事パレードを行うのは国際的慣例だ」。香港紙「太陽報」によると、昨年6月にフランスは米露英などの指導者を招待してノルマンディー上陸作戦70周年軍事パレードを実施。ロシアもしばしば様々な形の軍事パレードを赤の広場で実施し、国威と軍の威容をアピールしている。

インドも仏露に少しも劣らず軍事パレードを実施している。1月26日の「共和国記念日」には毎年軍事パレードを実施。昨年招待された外国の主賓は日本の安倍首相だった。今年の第66回「共和国記念日」軍事パレードは、米国のオバマ大統領がインドのモディ首相とともに見学した。インドは建国記念日以外に、陸軍創設記念日、空軍創設記念日にも毎年軍事パレードを実施している。英国は6月12日のエリザベス2世誕生日に毎年軍事パレードを実施している。

楊毅(ヤン・イー)氏によると、各国の事情が異なるため、軍事パレードが多いのが良いのか、少ないのが良いのかはなんとも言えない。各大国の軍事パレードはスタイルや目的に違いがある。フランスは武器を見せることが中心ではなく、国民の誇りを高め、歴史を忘れないよう促す目的が大きい。ロシアには主に2つの意味があり、特別な日に反ファシズム戦争の勝利を記念し、歴史を忘れないよう国民に促すと同時に、武力を誇示して、ロシアが普通の国では断じてないことを西側に告げるためだ。米国が大規模な軍事パレードを実施することが少ないのは、米国の軍事力は世界中に存在し、米国の軍事力に疑問を抱く者はいないからだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

http://www.recordchina.co.jp/a101629.html

*1:観艦式とか応募して乗船してきたこともありますし。