虐殺や戦時性暴力の悲惨さを知ってほしいというのも「未来志向」らしいので、どんどん紹介すべきですね。

佐野利男軍縮大使がなかなかいいことを言いました。

日本の核廃絶決議案採択 核保有国が棄権 中国は反対

11月3日 13時04分
(略)中国の傅聡軍縮大使は、決議に反対した理由について「日本はことさらに広島や長崎の被害を強調する一方で、南京大虐殺などの戦争犯罪を認めていない」と歴史問題を強調しました。これに対して日本の佐野利男軍縮大使は「被爆70年の節目に広島や長崎の被害に言及するのは当然で、決議は核兵器の悲惨さを知ってほしいという未来志向のものだ」と中国に反論しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151103/k10010292861000.html

原爆被害を訴えて核兵器の悲惨さを知ってほしいというのは「未来志向」だと日本政府を代表して佐野大使が発言しています。
なら、南京事件を世界記憶遺産に登録したり、従軍慰安婦のモニュメントを建設したりすることも、戦争に伴う虐殺や戦時性暴力の悲惨さを知ってほしいという「未来志向」だと言えますね。

「未来志向」というのは過去を忘却したり隠蔽したりすることではない、という当たり前のことですね。

不思議なことに安倍日本政府の態度は、佐野大使発言に全く適っていないわけですが。