「一部の自民党の有力議員が原発対応についてデマを流して政権の足を引っ張った」話の具体的な根拠

【熊本震度7】災害最中に民進党公式ツイッターで自民党批判!? 東日本大震災時に「自民議員がデマ流して政権引っ張った」(2016.4.15 02:03)」の件。

「多くの議員が与野党なく災害対応に協力した中で、一部の自民党の有力議員が原発対応についてデマを流して政権の足を引っ張ったのも有名な話です」とも投稿した。具体的な根拠は示さなかった。

http://www.sankei.com/politics/news/160415/plt1604150010-n1.html

「一部の自民党の有力議員が原発対応についてデマを流して政権の足を引っ張った」というのは有名な話で「具体的な根拠」をいちいち挙げる必要もありませんが、一応改めてあげておきます。

菅総理の海水注入指示はでっち上げ』

最終変更日時 2011年5月20日
福島第一原発問題で菅首相の唯一の英断と言われている「3月12日の海水注入の指示。」が、実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。
複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。
12日19時04分に海水注入を開始。
同時に官邸に報告したところ、菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒。
官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。
実務者、識者の説得で20時20分注入再会。
実際は、東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。
しかし、 やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです。
この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです。
これが真実です。
菅総理は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです。

http://www.s-abe.or.jp/topics/mailmagazine/2291

上記は安倍晋三という詐話師のような男が東日本大震災当時に書いたデマ記事です。虚偽の内容に基き、震災対応している民主政権を誹謗中傷し、辞任せよと迫るクソみたいな内容ですね。
この内容がデマである根拠は、これとかこれとかに書きましたけど、何よりも上のブログ記事へのリンク先が既に削除されているのが、安倍首相自身デマであることを認めた傍証と言えるでしょう。

ちなみに同記事のweb魚拓はこちら

産経が「具体的な根拠は示さなかった。」と書く理由。

言うまでもなく、産経新聞自身が「首相激怒で海水注入中断」というデマを流しているからです。上記安倍のデマ記事がアップされた2011年5月20日の翌日に「地震翌日1号機「首相激怒」で海水注入中断」というタイトルで誤報と言うより虚偽・捏造というべきデマ記事を流しています*1
当然、産経新聞は自らの誤報を訂正する義務がありますが、今もって謝罪も訂正もしていません。

例えば、産経新聞の今村忠記者は、「首相激怒で海水注入中断」というのが誤報と明らかになっている2013年7月18日時点の記事で、

 海水注入は9日に58歳で亡くなった震災当時の福島第1原発所長、吉田昌郎氏が東電本店の意向を黙殺し継続させた。「安倍メルマガ」には当時の菅首相が「俺は聞いていない」と激怒し注水を止めさせたとあり、菅氏は「海水注入は当然。中止は指示してない」と反論している。
 その真相は別にして、(略)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130718/plc13071814220006-n1.htm
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130718/1374154125

と、産経新聞安倍晋三と同時に政府の震災対応を妨害するデマを流したことを認めませんでした。

震災から5年近く経った2015年12月になっても、産経新聞は自らの虚偽報道を認めず、逃げ回っていました。産経新聞の捏造被害を受けた菅元首相が以下のように指摘しています。

産経新聞は他紙の虚偽報道に対して厳しく糾弾してきた。そこで、産経新聞自体の虚偽報道に対してどういう態度をとるのか。虚偽報道であったことを肯定も否定もせず、黙殺するとしたら、他紙の虚偽報道を糾弾する資格は完全に失われる。報道機関として失格だ。

http://n-kan.jp/news/4937.html

まあ、産経新聞は報道機関などではない自民党・安倍政権と癒着した右翼宣伝機関に過ぎませんけどね。

安倍と産経が政府の震災対応を妨害するデマをばらまいたという具体的な根拠を何度示されても、見ない振りして逃げ回った産経新聞が「具体的な根拠は示さなかった。」などと書いて平然としているというのは、人間ここまで下劣なことが言えるのか、と呆れます。
産経新聞に所属するという人には、人としての羞恥心とか無いんですかね。