参議院議席の状況

現状。

   改選 非改選 合計
自民  50 66 116
民進  46 18 64
公明  9 11 20
共産  3 8 11
お維  2 5 7
元気  2 2 4
こころ 0 3 3
社民  2 1 3
生活  2 1 3
無所属 0 2 2
改革  1 1 2
その他 4 3 7
合計  121 121 242
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/190/giinsu.htm

与党+閣外与党(改憲・戦争法擁護)

   改選 非改選 合計  
自民  50 66 116  
公明  9 11 20  
お維  2 5 7  
元気  2 2 4  
こころ 0 3 3  
改革  1 1 2  
その他 3 1 4 (山崎、脇、松沢、浜田)
合計  67 89 156  

お維7人*1のうち戦争法採決時に賛成したのは江口1名のみ*2ですが、党の実態が閣外与党であるため党全体をこちらに加えました。

野党(護憲・戦争法反対)

   改選 非改選 合計  
民進  46 18 64  
共産  3 8 11  
社民  2 1 3  
生活  2 1 3  
無所属 0 2 2  
その他 1 2 3 (糸数、行田、輿石)
合計  54 32 86  

与野党比較

  改選 非改選 議席 比率
与党*3 67 89 156 64.5%
野党 54 32 86 36.5%

今回の改選議席数は与党67議席、野党54議席ですが、この参院選で与党が6議席積み増せば3分の2を超える162議席に達します。
安倍政権が今回衆院を解散しなかったのは衆院の3分の2を維持したまま、消費増税延期を利用して参院選での議席増を狙ってるからですが、これは実現するリスクがかなり高いと言えます。

安倍、毎度恒例の低すぎるハードル設定

安倍首相、責任論には言及せず=「与党61議席目指す」―参院選

時事通信 6月4日(土)16時42分配信
 安倍晋三首相(自民党総裁)は4日午後、熊本県益城町で記者団に対し、7月の参院選について「与党で改選議席過半数(61議席)獲得を目指す」と改めて強調した。
 記者団は、目標に届かなかった場合に退陣するかどうかも質問したが、「与党で過半数を目指すことで頭がいっぱいだ」と述べるにとどめ、言及を避けた。
 参院選について首相は、「アベノミクスをしっかり進めていくのか、かつての民主党政権のような混乱に戻すのか」と位置付けた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160604-00000073-jij-pol

自民50議席、公明9議席で改選前議席で既に59議席ですから、目標が61議席って“圧倒的”な政権・政党支持率の政権与党のものとは思えませんね。
まあ、安倍首相のいつもの手口ですけどね。
2016年1月:自ら低く設定したハードルに「挑戦」してみせるのは安倍政権の常套手段だよね
2013年6月:バカでもできるねじれ解消

3年以上やって成果の出ないアベノミクスを「しっかり進めて」も有害無益でしょうけどね。衆院解散しない以上、安倍政権は参院選で大敗北しても自民党政権は継続するわけですから、予定通り成果が出なかったアベノミクスを見直して、新たな経済政策を打ち出すのが“責任政党”のあるべき姿でしょう。ただ漫然と倍プッシュするような賭博ジャンキー政権では困ります。

野党にとっては統一候補の効果を計る機会

メディアを完全に抱き込んでる現状では、次期参院選でも自民党が勝つのは誰でも予測できます。2013年並みの結果が出れば、自民党だけで130議席、公明その他で50議席程度に達し、近いうちに改憲発議されることになるでしょうね。日本国憲法があの自民党改憲案にまで先祖返りするのも時間の問題です。まあ、公明が抵抗してくれれば回避できるかもしれませんが、既に期待するのもバカバカしいですし。
改憲発議の阻止はほぼ不可能ですが、それとは別に今回の選挙では野党統一候補がどこまで善戦するか、という点には注目しています。野党統一候補が上手く機能することが示せれば、野党の選挙協力の範囲を拡げるべきという動きになるでしょうし、それは次期衆院選でも協力が進むでしょうから。それ以外の副次的効果としては、反共イデオロギーから野党協力に反対していた小早川秀秋的な連中の影響力が弱まることも期待しています。

憲法破壊と引き換えにするにはささやかな内容ではありますがね。

*1:その他の浜田も含めてお維は8人

*2:http://democracy.minibird.jp/

*3:閣外与党、偽装野党含む