南京事件時の日本軍に朝鮮人はいなかったと思うが、中国人はいたかもしれない、という話

satophone氏の「南京大虐殺の主役は朝鮮人兵士だったと言う噂を検証しろと言う山田正行氏」に関する話をどっかで書いた気がしてたんですが、以下の記事の注釈で言及してました。

例3)「李氏朝鮮の暴虐と悪政」→「朝鮮人が残虐な証拠、南京虐殺朝鮮人がやった!」*1

1:ここまでの馬鹿はそうはいないと思うが、いることはいるんだよね。ちなみに南京事件のあった当時、朝鮮人は徴兵もされてないし、志願兵も募集されていない。旧大韓帝国軍からの継続として極一部の朝鮮人将校がいたに過ぎず、兵士としては日本人と結婚・養子縁組などして日本人戸籍に入った朝鮮系日本人がいたくらいだろう。いずれにしても日本軍全体から見て例外的な事例に過ぎない。

http://scopedog.hatenablog.com/entry/20081102/1225647411

注釈なので大して情報量も無かったですが、それ以上調べる価値も無いですねぇ。
まあ、軍属くらいなら朝鮮人もいたと思いますが、「南京大虐殺の主役」(山田正行氏)とは言えないでしょうし。

というわけで、この件はやはり箸にも棒にも掛からないという結論以外にありません。

ちょっと気になった件

この部分。

上記の記事に続いて、山田先生は、慰安婦日本兵の愛と死-知の頽廃9の補充 「高麗」兵のみならず「満州国軍」も「友軍」として)という記事を書いている。南京攻略戦に、「満州国軍」も「友軍」として参加したと言う発言をした人物を擁護した記事を書いた。そういう人物を持ち上げるのは、別に結構だが、南京攻略戦に満州国軍が参加したと言う事実はない。

http://satophone.wpblog.jp/?p=7173

中国側の資料では、于芷山旅、李春山旅、靖安軍の一個旅が上海事変から警備として参加し、南京事件にも関与したという記録が散見されます。顧祝同と何応欽とのやり取りで、羅店方面に500~600名の敵がいて「東北人」であったという記載や、営口や鳳城の于芷山部隊1万2000人が上海に到着したなどの記載はあるようです。また、日本軍第6師団長(南京事件当時)の谷寿夫が南京軍事法廷で、南京大虐殺をやったのは満州国軍だという弁解はしているようです。

日本側の記録では南京戦に満州国軍が参加していたという記載は知る範囲では無かったと思いますが、偽軍関連の記録は日本側でもあまり見かけなかったりしますから単純に知らないだけかもしれません。
参考:https://ja-jp.facebook.com/permalink.php?story_fbid=879377988754296&id=853180758040686

もちろん、かといって満州国軍が南京事件の主体だった可能性はほぼ皆無でしょうけどね*1




*1:理由としては、その存在自体が日本側の記録にほとんど見られず、南京攻略の主体となりうるレベルで参戦していたなら入城式にも参加したはずでしょうし、他の軍司令官・師団長あたりが日記や記録などで言及してても良さそうなものですが、そういったものも知る範囲ではありませんから。まして南京事件を否定したがっていた偕行社が、そういった証拠が存在するのなら見逃すとも思えませんし。