中国側犠牲者30万人説には軍人も含まれています

まあ、基本的な事実を知らない人が多いようなので。
中国側のいう南京大虐殺の犠牲者30万人というのは軍人・民間人を合わせた犠牲者数です。

中国側の30万人説を否定したいなら、せめて相手の主張している内容がどのようなものかくらい、根拠をもって把握しておくべきです。それすら知らないのなら、疑義を呈する資格すらないと思いますよ。
まあ、歴史修正主義ってこんなのばっかりですけど。

南京軍事法廷判決

南京軍事法廷の判決には以下のような事実認定部分があります。

事実

(略)
 調査によれば虐殺が最もひどかった時期はこの二十六年十二月十二日から同月の二十一日までであり、それはまた谷壽夫部隊の南京駐留の期間内である。中華門外の花神廟・宝塔橋・石観音・下関の草鮭峡などの箇所を合計すると、 捕えられた中国の軍人・民間人で日本軍に機関銃で集団射殺され遺体を焼却、証拠を隠滅されたものは、単燿亭など一九万人余りに達する。このほか個別の虐殺で、遺体を慈善団体が埋葬したものが一五万体余りある。被害者総数は三〇万人以上に達する。死体が大地をおおいつくし、悲惨きわまりないものであった。
(略)

http://www.geocities.jp/yu77799/gunjihoutei.html

中文。

查屠殺最慘�冱之時期,厥為二十六年十二月十二日至同月二十一日,亦即在谷壽夫部隊駐北京之期間內。計於中華門外花神廟、寶塔橋、石觀音、下關草鞋山等處,我被俘軍民遭日軍用機槍集體射殺並焚屍滅跡者,有單耀亭等十九萬餘人。此外零星屠殺,其屍體經慈善機關收埋者十五萬餘具。被害總數達三十萬人以上。
原文網址:https://read01.com/jjxLox.html

https://read01.com/jjxLox.html


記載内容をそのまま信じるか否かはともかくとして、少なくとも相手がどのように主張しているのかくらいは調べて当然です。
あと、集団虐殺19万人については捕虜及び民間人となっていますが、個別虐殺の15万人については埋葬数を基礎としていますので死因について問うていません。つまり、この中には当然に戦死者も含まれます。
すなわち「30万人」という犠牲者数の中には、民間人の他に捕虜となった後に虐殺された軍人や南京攻防戦の戦闘において戦死した軍人も含まれているということになります。

ちなみに、チベット亡命政権1984年6月に発表した中国によって殺されたチベット人犠牲者120万人の内訳*1にも戦闘死者43万人が含まれていますので、戦死者数を犠牲者数に含めること自体が不当というわけではありません。

なお、中国側の30万人説については私は以前「30万人説に対する個人的見解 - 誰かの妄想・はてな版」という記事を書いています。