「何を恐れているのでしょうか」と言われれば、そりゃ日本中に差別がこれまで以上に蔓延することを恐れてる、と答えますね。

蓮舫氏に対して執拗に差別発言を繰り返している八幡氏とそれを嬉々として取り上げる排外まとめサイト産経新聞の件。

民進・蓮舫代表の戸籍謄本公開 山口二郎氏が猛批判

7/12(水) 10:35配信 産経新聞
 民進党蓮舫代表が自身の戸籍謄本を公開する方針を示したことについて、山口二郎法政大教授は11日、ツイッターで「政党の消長よりも、日本における基本的人権にかかわる重要な問題」と指摘し、「これは絶対に譲ってはならない一線だ。公的な活動、発言をするときに、自分は真正な日本人であることをいちいち挙証しなければならないなんて、全体主義国家だ」と書き込んだ。
 また、山口氏は「民進党基本的人権の観念を理解しない政党なのか。日本の法律に則って選挙に立候補し、国会議員になっているという説明で十分ではないか」ともつぶやいている。
 これに対し、疑問を投げかけているのが蓮舫氏の「二重国籍」問題について批判を展開してきた評論家の八幡和郎氏だ。八幡氏は11日、自身のフェイスブックに「山口先生は何を恐れているのでしょうか。みんなで考えてみましょう」という書き出しで、「当該国の国籍法で許されない国籍のあり方である人が政治家である事を許す国はありません」「生まれてから現在に至るまでの国籍の異動について正確な情報を公開せずに政治家であることを許す国が世界中にあるとは思いません」などと指摘している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170712-00000515-san-pol

山口教授の発言が全くの正論ですが、産経は国籍差別発言を繰り返してきた右翼活動家の八幡和郎氏を持ち上げる形で取り上げています。

引用されている八幡氏の発言はどれも間違っているんですけどね。
例えば、「当該国の国籍法で許されない国籍のあり方である人が政治家である事を許す国はありません」という発言ですが、そもそも蓮舫氏は適法に日本国籍を取得しており、政治家であることに何の法的問題もありません。八幡氏の上記発言は、蓮舫氏が違法行為をしていると決め付けた上での差別的な誹謗中傷に他ならず、それを留保なく引用する産経新聞も差別メディアという他ありません。

「生まれてから現在に至るまでの国籍の異動について正確な情報を公開せずに政治家であることを許す国が世界中にあるとは思いません」というのも間違いですね。立候補の段階で選管に戸籍謄本を提出しているわけですから、行政上それで十分です。個人情報を選管以外の一般市民に対してまで公開を迫るような国が日本以外のどこにあるのか、八幡氏と産経新聞はまずそれを明示すべきでしょう。