安倍政権に大義を求めること自体、サルに相対性理論の講義を求めるようなものだけどね

こんな話がありまして。

「解散、GW明けも。大義?関係ないよ」 飯島勲

4/18(水) 1:03配信 朝日新聞デジタル

飯島勲内閣官房参与(発言録)
 (衆院解散のタイミングについて)これはずばり言うと、私から見たら「一日も早く」で、連休明けの5月7日の週に解散して、5月23日公示、6月3日投開票。これが一番早い。あとはゆったり考えても、6月11日解散、27日公示で、7月8日投開票。ここら辺を考えてやるべきだと。
 (昨年10月に衆院選を実施したばかりで、解散の大義はどこにあるのかと問われて)いや、それは関係ないっすよ。(1980年5月に)大平正芳内閣で当時の社会党が内閣不信任案を出して(自民党非主流派の多数が衆院本会議を欠席して可決され)、選挙からたった7カ月で「ハプニング解散」という名称があったんですが、あれですよ。(BSフジの番組で)
朝日新聞社

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180418-00000003-asahi-pol

解散の大義を問われて、1980年のハプニング解散を例に挙げるのはおかしな感じです。内閣不信任案が出されて、ハプニングとは言えそれが可決されたわけですから、憲法69条に基づく解散として大義はあると言えますよね。

第六十九条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=321CONSTITUTION&openerCode=1

小沢一郎自由党代表などは、「「野党は腹を決めて安倍内閣に引導を」 自由・小沢代表(2018年4月17日20時26分)」と言っていますが、現時点では内閣不信任案は提出されていないようですし、仮に出されたとしても与党の造反が出ない限り可決される見込みはまずありません(戦後、52回不信任案が出されましたが、可決された事例は4回のみ)。
ろくに安倍政権に意見することもできない案山子のような今の自民党議員に造反して不信任案に賛成する気骨があるとも思えませんしね。

そんなわけで、今解散するのであれば、それは7条解散でしょうし、もちろん大義名分も何もない安倍政権にとっていつも通りの大義無き解散に他ならないでしょうね。