新元号発表を4月1日にした理由が統一地方選での政治利用だったんだろうし、そりゃ支持率は上がるだろうよ。

↓だそうです。

元号「令和」を好感73% 西暦との併用45%で最多

2019/4/2 21:29 ©一般社団法人共同通信社
 共同通信社が1、2両日実施した全国緊急電話世論調査によると、政府が「平成」に代わる新元号として公表した「令和」について73.7%が「好感が持てる」と回答した。「好感が持てない」は15.7%だった。普段の生活や仕事で主に使いたいのは新元号か西暦かを尋ねたところ、両方が45.1%で最多。西暦34.0%、新元号18.8%の順だった。内閣支持率は52.8%で3月の前回調査比9.5ポイントの大幅増。不支持は8.5ポイント減の32.4%となった。
 新元号公表を巡る高評価が内閣支持率の押し上げに影響した可能性がある。

https://this.kiji.is/485706045695116385

まあ、漢字2文字の組み合わせなので、「凶」とか「悪」とか「鬼」とか「死」とか「糞」とか明らかに不適切な文字を避けてさえおけば、世間一般は特に批判したりはしないでしょうし、そもそも今のメディアが積極的にネガティブな意見を集めたりするわけもないですからねぇ。例えるなら、他人の子どもの命名みたいなもので、どんな名前が付けられても、面と向かってそれにケチつける人なんてまずいないって話です。
「「令和」について73.7%が「好感が持てる」と回答した」というのもさもありなんという感じ。

それに元号問題の背景には天皇制という触れえざる問題があるわけで、否定的な声を上げにくい雰囲気はどうしても避けられませんし、そもそも好感を持とうが持つまいが、公文書にはそれが使われるわけで、一般市民がどう足掻いてもそれを止めることもできませんからね。
“国民に受け入れられるように~”とか言ってますけど、国民生活と切り離せない行政がそれを使用するという時点で、国民はそれから逃れようがありませんから実態としては強制に近いわけで。

もっとも元号が「令和」だろうが「安久」だろうが「光文」だろうが、国民生活に具体的な支障を来たすわけでもありませんけどね。ある日突然、公務員同士の挨拶の掛け声が「ハイル・ヒトラー」に変わっても国民生活に具体的な支障を来たすわけではないのと同じです。


ところでFNNがこういう下らないニュースを流していました。
新元号「令和」を“各党トップ”はどう見た? “党首コメント”に垣間見える「立場」に注目!(4/2(火) 19:08配信 FNN.jpプライムオンライン)

主要な政党で元号に批判的なコメントをしたのは、社民党共産党くらいなものですが、「「何でも批判」というイメージがありがちの野党だが、新たな元号については必ずしも批判一辺倒というわけではなかった」などという事実に基づかない*1印象操作に余念がないのは、さすがフジサンケイグループだと思いました。



*1:法案採決ではほとんどの法案(共産党でも6割以上、民主党系では9割以上)が賛成しており、「何でも反対」「何でも批判」という野党に対するネガティブなフレーズが事実に基づかない都市伝説の類。