8月14日は慰安婦記念日

2017年12月に韓国国会本会議で可決された改正日本軍慰安婦被害者支援法で、毎年8月14日が日本軍「慰安婦」被害者記念日と定められました。今年2019年の8月14日は国家記念日制定から2回目の記念日となります。
去年の最初の記念日行事での文大統領演説がこれです。
youtu.be
일본군 ‘위안부’ 피해자 기림의 날 기념식
ここには日本を非難するような文言はありません。
「일본군 ‘위안부’ 문제는 위안부 피해자 할머니들의 존엄과 명예를 회복하고, 마음의 상처가 아물 때 비로소 해결될 수 있습니다.(日本軍「慰安婦」問題は、慰安婦被害者ハルモニたちの尊厳と名誉を回復し、心の傷が癒えるとき、初めて解決することができます。)」
というあまりにも当然のことが述べられているに過ぎませんが、去年の日本社会はこの内容に対してすら発狂していました。多分、今年も発狂するでしょう。

ところで、なぜ8月14日かというと、元日本軍慰安婦の金学順氏が初めて名を明かして被害事実を証言したのが1991年8月14日だったからです。

当時の証言の様子はyoutubeで公開されています。
https://youtu.be/27OpGHIsmpAyoutu.be

ちなみにこの顕名証言の3日前の8月11日付記事でまだ匿名だった金学順氏の証言を報じたのが朝日新聞の植村記者でした*1。後に植村氏は、慰安婦問題否認論を奉じる安倍歴史修正主義政権によって弾圧され日本での活動が出来なくなります。
なお、8月14日を慰安婦記念日としたのは、韓国政府が最初ではなく、2012年12月に台湾で開かれた日本軍慰安婦問題解決のためのアジア連帯会議が最初です。

言うまでもないですが、記念日を設けて被害を忘れないようにするというのは、1993年河野談話にある「われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する」*2に沿ったものですし、2015年日韓政府間合意にある「全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復,心の傷の癒やしのための事業」*3でもあります。

したがって、本来日本・日本政府はこれを協力・支援すべきなのであって、文句を言う資格はびた一ありませんが、多分文句を言うんでしょうねぇ・・・。