安倍政権の日韓外交始動、あるいは「放火魔兼消防士」外交

割とわかりやすい動きです。

竹島の日、政府式典見送り 安倍氏方針
朝日新聞デジタル 12月21日(金)4時34分配信
 自民党安倍晋三総裁は、竹島を日本に編入した日にあたる来年2月22日に政府主催の式典を開くのは見送る方針を固めた。自民党衆院選の政策集では政府主催の式典実施を明記していたが、竹島問題で悪化した日韓関係の修復を重視し、首相就任早々に開催する必要はないと判断した。
 安倍氏はまた、韓国大統領選での朴槿恵(パククネ)氏の当選を受け、日韓議員連盟幹事長の額賀福志郎財務相を総裁の特使として21日にも韓国に派遣する。額賀氏は朴氏に、「両国は戦略的利益を共有する」として早期の首脳会談を呼びかける安倍氏の親書を渡す予定。
 2月22日は島根県が「竹島の日」として毎年式典を開催。朴氏側は日本政府主催となるのを懸念し、実施されれば同月25日の大統領就任式への首相招待は困難との見方が強かった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000008-asahi-pol

野党時に煽っていた「毅然とした態度」は早速姿を消しました。自民党にとって独島(竹島)問題は外交問題ではなく国内の政争の具に過ぎないことがよくわかりますね。個人的には評価半分で疑問もあります。評価できるのは、わざわざ火種と油をばら撒くような野党自民党や維新のような極右強硬外交にブレーキをかけた点ですが、疑問は、結局は先送りするだけで問題を解決させる意欲はないのでは、という点ですね。

竹島問題のICJ単独提訴も安倍政権でやるようには見えません。野党自民党が放火魔の如く対立を煽り、与党になって消防士の如く振舞う、と言った感じです。
少なくとも、参院選を切り抜けるまでは消防士の仮面を着け続ける気でしょう。

この消防士の仮面を着けた放火魔が一番恐れているのは、共犯放火魔の維新・石原氏あたりではないかな、と思ってます。