北朝鮮が安倍政権と同様の対応を取らぬことを切に願う
国連の北朝鮮人権委員会が北朝鮮での人権侵害に関連して国家の責任を認め、安全保障理事会に対しては国際刑事裁判所への付託を、北朝鮮に対しては被害者に関する情報提供など求める勧告を出しました。
金正恩第一書記に対する責任をも示唆、と沸き立つ国内メディアもありますが拉致問題というより、その他の人権侵害事案に関してであろうとは容易に想像できるところではあります*1。
安全保障理事会は国家レベルの自己満足よりも被害者の救済にとって何が有効かを考えた判断をしてもらいたいものです*2。
北朝鮮も国内改革と共に被害者を救済するための行動を起こすべきです。
ですが、東アジアには国連の勧告など「従うことを義務付けているものではない」と一蹴して無視するような野蛮な国もありますので、特に北朝鮮にはそのような国の真似をしないよう強く願いたいですね。
第183回国会（常会）答弁書第一一八号
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/183/touh/t183118.htm
内閣参質一八三第一一八号
平成二十五年六月十八日
内閣総理大臣臨時代理
国務大臣 麻 生 太 郎
（略）
御指摘の趣旨の勧告は、法的拘束力を持つものではなく、拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取扱い又は刑罰に関する条約（平成十一年条約第六号）の締約国に対し、当該勧告に従うことを義務付けているものではないと理解している。
（略）
また、その野蛮な東アジアの一国では、証言は証拠とみなさない傾向が政治家・メディアレベルで蔓延しています。
報告書は、公聴会や聴き取り調査で得られた３２０人余りの証言を基にまとめられた。収容所に入れられていたというある市民は、「餓死寸前の状態で出産した女性を看守が殴打し、生まれたばかりの子どもを溺死させろと強要するのを見た」と話した。
http://www.cnn.co.jp/world/35044039-2.html
こういった証言を全て捏造扱いし、被害者を侮辱するが如き言動は、アングレーム国際漫画祭における日本政府の言動を反面教師として厳に慎んでいただきたいものです。
