造反有理、愛国無罪の安倍自民

まあ、予想通りですけどね。

自民、小池百合子氏の除名見送りへ 都知事選「圧勝」で世論の反発警戒

産経新聞 8月2日(火)7時55分配信
 自民党幹部は1日、東京都知事選で党推薦の増田寛也氏を100万票以上の大差で破った小池百合子氏について、除名など厳しい処分は見送る考えを示した。今後の国と都の関係への影響や世論の反発を警戒したとみられる。
 党都連は知事選で、非推薦候補を応援した議員らに除名を含めた処分で臨むと文書で通達。都連会長の石原伸晃経済再生担当相も「小池氏は自民党の人間ではない」と批判していた。
 ただ、圧勝した小池氏との敵対は「得策ではない」(党幹部)との声が強まっている。安倍晋三首相は1日の党役員会で「自民党にとって残念な結果になった」とした上で、「4年後の東京五輪パラリンピック成功のため、今回示された民意をかみしめながら都民と力を合わせて取り組んでいきたい」と述べ、小池氏との連携を示唆した。
 ただ、都連内には、党の手続きを踏まずに出馬し、分裂選挙を招いた小池氏への不満が残る。下村博文都連会長代行は1日のテレビ朝日番組で「(出馬が)反党行為だったのは事実だ」と述べた。
 一方、石原氏らの責任論もくすぶっており、菅原一秀衆院議員(東京9区)はブログに「都連の執行部は辞任すべき」とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000079-san-pol

小池氏に対する安倍首相の対応が文革時の紅衛兵に対する毛沢東の対応と何となくかぶるんですよねぇ。表舞台を避け背後から示唆だけで操る感じとか。三角帽を被らされ自己批判を強いられるかのような石原伸晃氏とか。

筋が通らないとか小池氏に投票したリベラル層が失望するとかは、まあ気にするほどのこともありません。
筋が通らないことをやるのが反リベラルの選挙互助会である自民党ですし、自民党との対立に期待して小池氏に投票するような有権者はすぐに“都政を円滑にするため”とか“自民党を手玉にとる強かさ”とかいって合理化するでしょうし、何よりも選挙が終われば、都政に対する興味なんか消えうせる有権者がほとんどですからねぇ。
国会は割とテレビで報道され、ネットでも注目する人が多いですけど、地方議会の議事なんてほとんど注目されませんし、全国ネットでは都政でさえまず流れませんし。東京ローカルの政治問題だと来年の都議会選挙まで大して話題に上らないと思いますよ。

政治とカネで小池都政はすぐ潰される、という読みもあるかも知れませんが、それが起きるとしたら自民中央との対立が激化した時くらいでしょうから、要するに自民党内の権力争いの副産物としてしか期待できないでしょう。それこそ密室内の権力争いの結果なわけで、たとえそれ蹴落とされたとしても溜飲がくだるものでもありません。そんなの中共内の権力争いと大差ありませんからね。

ちなみに現職都知事が再選に打って出た場合に落選したことは過去一度もなかったはずです。小池都政の暗黒時代が10年は続くと見といた方が予測としては無難です。