まとめサイト産経、こじつけようとして失敗

産経が必死に“ブーメラン”とか“どっちもどっち”にこじつけようとしている「立民・福山氏は手ぬぐい代 政党支部などが26万円支出(2/6(火) 7:55配信 産経新聞)」の件。

記事に書かれている内容からでは違法性が全く見えないんですよね。

例えばこれ。

 立憲民主党福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)が代表を務める政党支部などが平成22、23年、手ぬぐい代として7件計26万3665円を京都市内の業者に支出していたことが5日、政治資金収支報告書から分かった。
 福山氏が代表を務めた「民主党京都府参議院選挙区第2総支部」は22年に12万8950円、関連団体「フォーラム共生社会21」は22年に計8万1795円、23年に計5万2920円を支出していた。公職選挙法は、政治家側から選挙区内の有権者への寄付行為を禁じている。福山事務所は「海外要人からの土産の返礼や海外訪問時の土産として使用した」と説明した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000058-san-pol&pos=1

「海外要人からの土産の返礼や海外訪問時の土産として使用した」のであれば、選挙区内有権者への寄附行為には該当しませんから違法性がなく、公職選挙法に該当しようがありませんね。

これも。

 民進党の岡田克也常任顧問(衆院三重3区)の「岡田かつや後援会」が22~25年、香典として15件計15万円を支出していたことも分かった。岡田事務所は「すべて選挙区外への支出だ」と線引きを強調した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000058-san-pol&pos=1

選挙区外であれば、これも公選法には抵触しません。

こっちも。

 衆院予算委員会野党筆頭理事を務める立憲民主党逢坂誠二衆院議員(北海道8区)が代表をしていた「民主党北海道第8総支部」は23年、選挙区内の花店に生花代1万500円を支出していた。逢坂事務所は「支援団体の旗開きに出した。氏名が類推されるような方法を取っていない」として、問題ないとの認識を示した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000058-san-pol&pos=1

「支援団体の旗開きに出した」のなら政治活動に他ならず、花店への支払いは生花という商品に対する正当な代価であって、寄付行為になりようがありません。

産経が挙げた三つの事例全て公選法には引っかかりようのない誰が見ても合法案件でした。
少なくとも、選挙区内有権者に配布したという情報がない限り、違法性を問えるようなものじゃありません。まあ産経記者には取材能力が無いので

茂木大臣の線香配布は、選挙区内有権者に対して秘書が持参したから公選法に抵触する違法性が高い事案なわけで。

 茂木敏充経済再生担当相側による「線香配布」問題が野党に飛び火する中、逢坂氏は5日の衆院予算委で茂木氏を追及し「公選法の規定は、緩いというかグレーだ」と述べ、公選法改正を主張した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000058-san-pol&pos=1

産経新聞の最近の収入の何割かは官房機密費なんじゃないかと疑いたくなりますね。


まあ、さすがに立憲民主党福山氏と民進党岡田氏が反論したようですが(「産経新聞の政治資金支出報道に立民・福山哲郎幹事長「寄付ではない」 民進党の岡田克也常任顧問も違法性否定」)。



立民・福山氏は手ぬぐい代 政党支部などが26万円支出

2/6(火) 7:55配信 産経新聞
 立憲民主党福山哲郎幹事長(参院京都選挙区)が代表を務める政党支部などが平成22、23年、手ぬぐい代として7件計26万3665円を京都市内の業者に支出していたことが5日、政治資金収支報告書から分かった。
 福山氏が代表を務めた「民主党京都府参議院選挙区第2総支部」は22年に12万8950円、関連団体「フォーラム共生社会21」は22年に計8万1795円、23年に計5万2920円を支出していた。公職選挙法は、政治家側から選挙区内の有権者への寄付行為を禁じている。福山事務所は「海外要人からの土産の返礼や海外訪問時の土産として使用した」と説明した。
 民進党の岡田克也常任顧問(衆院三重3区)の「岡田かつや後援会」が22~25年、香典として15件計15万円を支出していたことも分かった。岡田事務所は「すべて選挙区外への支出だ」と線引きを強調した。
 衆院予算委員会野党筆頭理事を務める立憲民主党逢坂誠二衆院議員(北海道8区)が代表をしていた「民主党北海道第8総支部」は23年、選挙区内の花店に生花代1万500円を支出していた。逢坂事務所は「支援団体の旗開きに出した。氏名が類推されるような方法を取っていない」として、問題ないとの認識を示した。
 茂木敏充経済再生担当相側による「線香配布」問題が野党に飛び火する中、逢坂氏は5日の衆院予算委で茂木氏を追及し「公選法の規定は、緩いというかグレーだ」と述べ、公選法改正を主張した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000058-san-pol&pos=1

産経新聞の政治資金支出報道に立民・福山哲郎幹事長「寄付ではない」 民進党の岡田克也常任顧問も違法性否定

2/7(水) 9:00配信 産経新聞
 立憲民主党福山哲郎幹事長と民進党の岡田克也常任顧問は6日、産経新聞が同日付朝刊で報じた政治資金支出について、それぞれ違法性を否定した。
 福山氏は記者会見で、代表を務める政党支部などが手ぬぐい代として7件計約26万円を業者に支出していたことに関して「海外要人からの土産への返礼や海外訪問時の土産として使った。寄付をしているわけではない」と語り、報道に対し「違法であるかのような印象を与える。不公正ではないか」と疑問を示した。
 岡田氏は会見で、後援会による15件計15万円の香典の支出に関し「選挙区外での葬儀における香典で、何の問題もない。読者に何か問題があるかのような印象を与える記事は極めて遺憾だ」と強調した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000558-san-pol