韓国文政権の「20~30代の支持率が急落中」の割には、政権支持率は20代63.2%、30代77.9%なんですけどね

こんな記事が出てまして。

 今まで文在寅(ムンジェイン)政権を支持してきた、韓国の若者の熱が急速に冷めている。
「これまで政権支持率は概ね70%前後。北朝鮮の五輪参加決定で一時は80%も窺う勢いでしたが、今や60%も切りかねない。中でも20~30代の支持率が急落中です」(在ソウル記者)

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180208-00537349-shincho-kr

というわけで、リアルメーターで2018年2月第1週の世論調査結果を調べてみました。
年齢別の政権支持率がこれ。

年齢 支持率 不支持率
全体 62.9% 32.4%
19~29歳 63.2% 33.0%
30代 77.9% 20.1%
40代 74.5% 24.0%
50代 54.5% 39.5%
60代~ 49.4% 41.6%

2ヶ月前の2017年12月第1週にはこうでした。

年齢 支持率 不支持率
全体 70.8% 23.4%
19~29歳 82.7% 12.7%
30代 82.7% 13.2%
40代 80.0% 17.6%
50代 65.2% 28.7%
60代~ 50.9% 38.6%

2017年12月第1週から2018年2月第1週までの差分はこうなります。

年齢 支持率 不支持率
全体 70.8%→62.9%(-7.9) 23.4%→33.4%(+9.0)
19~29歳 82.7%→63.2%(-19.4) 12.7%→33.0%(+20.3)
30代 82.7%→77.9%(-4.8) 13.2%→20.1%(+6.9)
40代 80.0%→74.5%(-5.5) 17.6%→24.0%(+6.4)
50代 65.2%→54.5%(-10.7) 28.7%→39.5%(+10.8)
60代~ 50.9%→49.4%(-1.5) 38.6%→41.6%(+3.0)

なるほど確かに20代の支持率は急落と言えそうですが、30代は急落とは言えませんね。「中でも20~30代の支持率が急落中です」と主張している「在ソウル記者」氏は何を見てるんでしょうか?
そもそも「今や60%も切りかねない」という評価もよくわかりません。支持率60%って十分高いと思うんですが・・・。
20代の支持率急落についても、急落前の2017年12月第1週時点での支持率が82.7%ですしねぇ。

政権支持率推移

 評判を繕(つくろ)おうと、合同チームについて文政権は「(五輪成功のために)森を見て……」とアナウンス。だが、「お前たちが見ているのは木に過ぎない」と権威主義的に言ったも同然。大統領の物分かりの良いお父さん的イメージもこれで台無し。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180208-00537349-shincho-kr

「「お前たちが見ているのは木に過ぎない」と権威主義的に言ったも同然。」って全然違うと思いますが。

2017年12月~2018年2月

年齢 12月1週 12月2週 12月3週 12月4週 1月2週 1月3週 1月4週 1月5週 2月1週
全体   70.8% 68.6% 69.9% 68.5% 70.6% 66.0% 60.8% 62.6% 62.9%
19~29歳 82.7% 80.6% 81.0% 77.4% 72.0% 71.2% 64.3% 70.7% 63.2%
30代   82.7% 83.5% 86.2% 81.0% 83.0% 73.1% 73.5% 71.6% 77.9%
40代   80.0% 79.1% 82.7% 81.1% 84.1% 78.2% 70.1% 74.3% 74.5%
50代   65.2% 56.3% 61.8% 60.5% 62.1% 60.5% 54.6% 60.5% 54.5%
60代~  50.9% 50.8% 46.5% 49.4% 56.8% 51.8% 46.6% 42.4% 49.4%

一応、ここ2か月くらいの年齢別政権支持率の推移ですが、やはり新潮記事のいう「中でも20~30代の支持率が急落中です」の「30代の支持率」については全くデマという他ないですね。



「文在寅」に冷める韓国の若者 許せない南北合同の“ズル”

2/8(木) 5:58配信 デイリー新潮
「そんな人だったとは……」
 今まで文在寅(ムンジェイン)政権を支持してきた、韓国の若者の熱が急速に冷めている。
「これまで政権支持率は概ね70%前後。北朝鮮の五輪参加決定で一時は80%も窺う勢いでしたが、今や60%も切りかねない。中でも20~30代の支持率が急落中です」(在ソウル記者)
 きっかけは、強引に女子アイスホッケーの南北合同チームを結成させたこと。
「しかしこれは、昨夏から北朝鮮の馬息嶺スキー場での合同練習などとともに、文政権幹部が北におもねってたびたび公言してきた構想。今になって騒ぐのがおかしな話でもあるのです」
 と、韓国事情に詳しい評論家の室谷克実氏は指摘。我々日本人にすれば、もとからあんな人だったが……。
「ところが韓国の若い世代は、じつは驚くほど北に関心がありません。つまり、文政権が従北だから支持したのではない。公務員採用枠の拡大や最低賃金の引き上げなどが若者に理解があると思わせた。それで文派(ムンパ)と呼ばれる熱心な支持層も形成したのです」(前出記者)
 就職率が依然低く、社会的にも抑圧を感じている若い世代。彼らは、朴槿恵前大統領の失脚劇が象徴するように、財閥などの“特権”に敏感に反応する。
「合同チームは、出場資格を実力で勝ち取ったわけでもない北の選手が、いわばズルで韓国選手を押しのける形。それが許せないのです」(同)
 評判を繕(つくろ)おうと、合同チームについて文政権は「(五輪成功のために)森を見て……」とアナウンス。だが、「お前たちが見ているのは木に過ぎない」と権威主義的に言ったも同然。大統領の物分かりの良いお父さん的イメージもこれで台無し。
 李洛淵(イナギョン)首相も「(韓国チームは)メダルを狙える位置にいない」と火に油。
 もっとも女子アイスホッケーの五輪参加はわずか8チーム。我らがスマイルジャパンを含めて全て世界ランキング10位以内。“開催国枠”の韓国以外は……。
 それ、特権じゃないの? 
週刊新潮」2018年2月8日号 掲載
新潮社

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180208-00537349-shincho-kr