日本の極右と韓国の極右の思考回路は良く似ている
まあ、軍事政権時代の韓国が自民党と仲良しだったのは良く知られた話なので、当然ではありますが。
以下は崔吉城、前川惠司らによる中身のない韓国リベラル政権に対する誹謗中傷目的の記事。日韓右翼が協力して韓国のリベラル政権を潰そうとしているわけですね。
安重根を英雄視する韓国では金日成も抗日運動をした偉人（2/21(水) 16:00配信 NEWS ポストセブン）
前川氏の「金日成は、日本統治時代にパルチザンとして抗日運動に身を投じ、社会主義国家を樹立したという“英雄ファンタジー”がある」という記述は北朝鮮・韓国双方に対する侮辱と言えるでしょうけど、金日成が日本が朝鮮を植民地支配していた時期に抗日運動を行っていたのは単なる事実ですよね。
金日成は「社会主義国家を樹立した」というくだりについては、韓国内に本当にそんな認識が存在するのか疑問ですが。
「韓国では伊藤博文を暗殺した安重根が英雄視されています」というのも、韓国の植民地化を進めた伊藤博文を暗殺したわけですから英雄視は当たり前でしょうよ。ナチス高官を暗殺したガプチークがチェコで*1やシンガポールの爆弾テロを起こした海兵隊員ウスマンとハルンがインドネシアで*2英雄視されているのと大して違いはありません。
「韓国で親北と反日がセットになっているのは、そうした背景があるからだ」とも言ってますが、李明博政権や朴槿恵政権時のどの辺が「親北」だったのかと。
崔氏の言う「韓国内では“李承晩（韓国初代大統領）より金日成が好きだから北朝鮮による統一が望ましい”と考えている人も多かった」というのも、朝鮮戦争当時なら別段不思議でもないでしょう。休戦後もしばらくは北朝鮮の方が韓国よりも経済的に進んでいましたし。1960年代になってから韓国が外資による開発独裁を進め、一方の北朝鮮は中ソ対立の煽りから技術支援の伝を失って、経済的に逆転していくわけですが。
「韓国では同じ民族だから統一するのが本来自然、同じ民族が一つになるのはいいことだという“統一当為論”が、国民の精神に根付いてきました。今の若い人たちはその考え方から脱しつつありますが、一昔前の韓国では当たり前の常識だった」というのも、分断国家であれば当然の話です。韓国政府の統一部（日本の省に相当）が何するところだと思ってるんですかね。
日本の極右論壇では、文政権になって以降“韓国は北朝鮮に併合される”という珍説を流布するのが流行っています。藤井厳喜とか。
もちろん、具体的な根拠は何もないんですけどね。
韓国の極右勢力も、リベラル政権に対しては同様な主張をしているので、ホント、日本の極右と韓国の極右は似てるんですよね。まあ、来歴を考えれば当然ですかね。
ちなみに韓国政府の統一構想はこんな感じ。和解協力→南北連合→統一国家、という3段階の構想です。
http://www.unikorea.go.kr/unikorea/policy/plan/< 주요 내용 >
- 통일의 철학 : 인간 중심의 자유민주주의
- 통일의 원칙 : 자주, 평화, 민주
・자주 : 민족자결의 정신에 따라 남북 당사자간의 해결을 통해
・평화 : 무력에 의거하지 않고 대화와 협상에 의해
・민주 : 민주적 원칙에 입각한 절차와 방법으로
- 통일의 과정(3단계) : 화해협력 → 남북연합 → 통일국가
화해협력
남북한이 서로의 실체를 인정하고 적대·대립관계를 공존·공영의 관계로 바꾸기 위한 다각적인 교류협력 추진
남북연합
남북간 체제의 차이와 이질성을 감안, 경제·사회공동체를 형성·발전시키는 남북연합을 과도체제로 설정(2체제, 2정부)
(1) 남북정상회의(최고결정기구)
(2) 남북각료회의(집행기구)
(3) 남북평의회(대의기구/100명 내외 남북 동수 대표)
(4) 공동사무처(지원기구/상주연락대표 파견)통일국가
△남북평의회에서 통일헌법 초안 마련 ⇒ △민주적 방법과 절차를거쳐 통일헌법 확정·공포 ⇒ △통일헌법에 의한 민주적 총선거 실시 ⇒ △통일정부와 통일국회 구성(1체제 1정부)
- 통일국가 미래상 : 자유·복지·인간존엄성이 구현되는 선진민주국가
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180221-00000017-pseven-kr&pos=2安重根を英雄視する韓国では金日成も抗日運動をした偉人
2/21(水) 16:00配信 NEWS ポストセブン
平昌五輪を「平壌五輪」と揶揄されることなどもろともせず、核の脅威をもっとも身近に感じているはずなのに、韓国では政府やメディアが国を挙げて北朝鮮を持て囃す。日本人には、こうしたメンタリティーは非常に理解しがたい。
韓国出身で『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実』（ハート出版刊）が話題の東亜大学教授・崔吉城氏が語る。
「私は朝鮮戦争勃発当時（1950年）、南北国境の北緯38度線近くに住んでいて、戦闘の現場も目撃しました。ところがその頃ですら、韓国内では“李承晩（韓国初代大統領）より金日成が好きだから北朝鮮による統一が望ましい”と考えている人も多かったのです。韓国では同じ民族だから統一するのが本来自然、同じ民族が一つになるのはいいことだという“統一当為論”が、国民の精神に根付いてきました。今の若い人たちはその考え方から脱しつつありますが、一昔前の韓国では当たり前の常識だった」
金日成か李承晩かという論点は、韓国人のメンタリティーを理解するうえで重要である。これは「国家の正統性」問題に連なってくるからだ。元朝日新聞韓国特派員でジャーナリストの前川惠司氏が解説する。
「金日成は、日本統治時代にパルチザンとして抗日運動に身を投じ、社会主義国家を樹立したという“英雄ファンタジー”がある。一方、李承晩は日本統治時代に上海臨時政府初代大統領になったが、実際には形ばかりで、戦後にアメリカの後押しで大統領になっただけ。だから、上の世代には、韓国には国家としての正統性がないと考える人が多いのです」
韓国の“抗日史観”に立てば、北朝鮮に正統性があるように見えてしまうのだという。
「韓国では伊藤博文を暗殺した安重根が英雄視されていますが、金日成も同様に抗日運動をした偉人として扱われている」（同前）
韓国で親北と反日がセットになっているのは、そうした背景があるからだ。慰安婦問題を追及する韓国挺身隊問題対策協議会（挺対協）も、日本では反日団体と見られているが、北朝鮮と深いつながりをもつ親北団体でもある。
※週刊ポスト2018年3月2日号
