5月16日付の朝鮮中央通信による米韓合同演習(マックス・サンダー)に関する記事とそれに付随する話

北朝鮮 南北閣僚級会談の中止を表明(5月16日 5時24分)

北朝鮮が16日に予定していた南北閣僚級会談を突如中止することを表明しました。
日本側では南北・米朝関係が再び緊張化することを歓迎しているかのようなコメントが目立ちます。
北朝鮮は信用できない”“どうせ裏切る”といった先入観でものを見るようによく調教されている感じです。
NHK記事でも「来月の米朝首脳会談の中止の可能性もちらつかせてトランプ政権をけん制」と表現しています。

では北朝鮮はどういう理由で南北閣僚級会談中止を表明したのでしょうか。

理由として挙げているのは、5月11日から25日まで実施される米韓合同軍事演習(マックス・サンダー)で、特にB-52戦略爆撃機F-22ステルス戦闘機の参加についての懸念です。
参加機数は約100機で例年通りの規模で、2017年12月の米韓合同軍事演習(ヴィジラント・エース)での230機よりも少ないのですが、F-22の機数は2017ヴィジラント・エースで6機だったものが2018マックス・サンダーでは8機に増え、B-52の参加も予定されています。
この辺が、北朝鮮にとって脅威に感じられたということでしょう。

2017ヴィジラント・エースではB-1爆撃機も参加しましたが、その時点では南北関係はいまだ緊迫した状態でした。南北首脳会談を経た現時点において、戦略爆撃機を参加させた合同訓練は確かに、緊張緩和に逆行すると言えます。

朝鮮中央通信記事)
이번 훈련은 남조선강점 미제침략군과 남조선공군의 주관하에 미군의 《B-52》전략핵폭격기와 《F-22랩터》스텔스전투기를 포함한 100여대의 각종 전투기들이 동원되여 25일까지 진행된다.
내외여론들은 이번 훈련이 력대 최대규모라고 하면서 이는 우리에 대한 《최고의 압박과 제재》를 계속 가하려는 미국과 남조선의 변함없는 립장의 반영이라고 평하고있다.
남조선전역에서 우리를 겨냥하여 벌어지고있는 이번 훈련은 판문점선언에 대한 로골적인 도전이며 좋게 발전하는 조선반도정세흐름에 역행하는 고의적인 군사적도발이다.

別の米韓合同軍事演習フォール・イーグルは今回の南北緊張緩和に歩調を合わせ、平昌五輪を理由に時期をずらした上に期間も短縮させ、空母の参加も見送りました。あくまで米韓の自発的な対応としての規模縮小の体を取りましたが、明らかに北朝鮮に対する譲歩ですし、この米韓の譲歩に対応して、北朝鮮側も米韓合同軍事演習実施について容認するという形で譲歩しています。

明確な条件での合意があるわけでは無いでしょうが、2018フォール・イーグルでは北朝鮮が米韓合同軍事演習を容認するという譲歩をし、米韓は自発的に演習規模を縮小するという譲歩をしていたと言えます。
おそらく北朝鮮は、2018マックス・サンダーでも米韓側に同様の譲歩を期待していたのでしょうし、南北首脳会談の流れから見てもそれ自体が不当な期待とも思いません。そのため、報道されているようなB-52の参加まで含む例年と同等の“自発的な譲歩のない”規模での合同演習が完遂される前に、南北閣僚級会談の中止という形で意思表示をした、という感じに見えます。

さて、これに対して米国防総省は、合同演習は「防衛的な性質のもの」だと主張しました。

国防総省「防衛的な性質のもの」

アメリカ国防総省のマニング報道部長は15日、声明で、現在、実施中の韓国軍との共同訓練について「目的は韓国を守るための同盟の能力を強化することにあり、防衛的な性質のものであることは何十年にもわたって明確に示され、今も変わっていない」として、あくまで防衛目的の定期的な訓練だと強調しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180516/k10011439981000.html

ただまあ「あくまで防衛目的の定期的な訓練」ならばB-52戦略爆撃機は不要ですから、これを言葉通り受け止めるわけにはいきませんし、当然北朝鮮もそう感じているでしょう。そして北朝鮮がそう感じていることを韓国も米国も朝鮮中央通信記事から間違いなく読み取ったはずです。

で、こういう動きになったと。
実施中の韓米演習にB52参加せず 北朝鮮の南北会談中止と関連か(5/16(水) 9:56配信)

朝鮮中央通信記事が名指ししていた2機種のうち一つであるB-52戦略爆撃機の参加を見送る方向で動く見込みのようです。

実際この通りにB-52が不参加となれば、当然北朝鮮はその意図を読み取るでしょうから、おそらくそれで対話の方向に戻るでしょうね。

日本政府と日本人の多くにとっては不本意かも知れませんけど。




조선중앙통신사 공화국을 반대하는 대규모의 련합공중훈련을 벌려놓은 미국과 남조선당국을 규탄

(평양 5월 16일발 조선중앙통신)
조선중앙통신사는 16일 다음과 같은 보도를 발표하였다.
11일부터 남조선당국은 미국과 함께 남조선전역에서 우리에 대한 공중선제타격과 제공권장악을 목적으로 대규모의 《2018 맥스 썬더》련합공중전투훈련을 벌려놓고있다.
이번 훈련은 남조선강점 미제침략군과 남조선공군의 주관하에 미군의 《B-52》전략핵폭격기와 《F-22랩터》스텔스전투기를 포함한 100여대의 각종 전투기들이 동원되여 25일까지 진행된다.
내외여론들은 이번 훈련이 력대 최대규모라고 하면서 이는 우리에 대한 《최고의 압박과 제재》를 계속 가하려는 미국과 남조선의 변함없는 립장의 반영이라고 평하고있다.
남조선전역에서 우리를 겨냥하여 벌어지고있는 이번 훈련은 판문점선언에 대한 로골적인 도전이며 좋게 발전하는 조선반도정세흐름에 역행하는 고의적인 군사적도발이다.
북과 남은 이번 판문점선언에서 새로운 평화시대가 열리였음을 엄숙히 천명하면서 조선반도에서 첨예한 군사적긴장상태를 완화하고 전쟁위험을 실질적으로 해소하기 위해 공동으로 노력해나갈데 대하여 합의하였으며 이를 미국도 전적으로 지지하였다.
그러나 남조선당국과 미국은 력사적인 4.27선언의 잉크가 마르기도 전에 우리 공화국을 반대하는 대규모의 련합공중훈련을 벌려놓음으로써 지금까지 우리가 보여준 평화애호적인 모든 노력과 선의에 무례무도한 도발로 대답해나섰으며 선언리행을 바라는 온 겨레와 국제사회에 커다란 우려와 실망을 안겨주고있다.
미국과 남조선당국이 우리의 주동적이며 아량있는 노력과 조치에 의해 마련된 북남관계개선과 조미대화국면이 이번 전쟁연습과 같은 불장난소동을 때도 시도 없이 벌려놓아도 된다는 면죄부라고 생각한다면 그보다 더 큰 오산은 없다.
특히 남조선당국은 우리와 함께 조선반도의 평화와 번영,통일을 위해 노력하자고 약속하고서도 그에 배치되는 온당치 못한 행위에 매달리고있으며 천하의 인간쓰레기들까지 《국회》마당에 내세워 우리의 최고존엄과 체제를 헐뜯고 판문점선언을 비방중상하는 놀음도 버젓이 감행하게 방치해놓고있다.
선의를 베푸는데도 정도가 있고 기회를 주는데도 한계가 있다.
력사적인 판문점선언은 그 어느 일방의 노력으로써는 리행될수 없으며 쌍방이 그를 위한 유리한 조건과 환경을 힘을 모아 조성해나갈 때 비로소 좋은 결실로 이어질수 있다.
우리는 남조선에서 무분별한 북침전쟁소동과 대결란동이 벌어지는 험악한 정세하에서 16일로 예견된 북남고위급회담을 중지하는 조치를 취하지 않을수 없게 되였다.
북남고위급회담이 중단되게 되고 첫걸음을 뗀 북남관계에 난관과 장애가 조성된것은 전적으로 제정신이 없이 놀아대는 남조선당국에 그 책임이 있다.
미국도 남조선당국과 함께 벌리고있는 도발적인 군사적소동국면을 놓고 일정에 오른 조미수뇌상봉의 운명에 대해 심사숙고해야 할것이다.
우리는 미국과 남조선당국의 차후태도를 예리하게 지켜볼것이다. (끝)

機械翻訳
朝鮮中央通信社共和国を反対する大規模な連合公衆(空中)訓練を広げておいたアメリカと南朝鮮当局を糾弾
(平壌ピョンヤン)5月16日発朝鮮中央通信)
朝鮮中央通信社は16日次のような報道を発表した。
11日から南朝鮮当局はアメリカと共に南朝鮮全域で私たちに対する公衆(空中)先制打撃と制空権掌握を目的に大規模な《2018マックス サンダー》連合公衆(空中)戦闘訓練を広げておいている。
今回の訓練は南朝鮮の強制的占領米帝侵略軍と南朝鮮空軍の主観(主管)下に米軍の《B-52》戦略核爆撃機と《F-22ラプター》ステルス戦闘機を含んだ100台余りの各種戦闘機が動員されて25日まで進行される。
内外世論は今回の訓練が歴代最大規模だとしながらこれは私たちに対する《最高の圧迫と制裁》をずっと加えようとするアメリカと南朝鮮の変わりない立場の反映だと評している。
南朝鮮全域で私たちを狙って広がっている今回の訓練は板門店(パンムンジョム)宣言に対する露骨的な挑戦であり良く発展する朝鮮半島情勢の流れに逆行する故意的な軍事的挑発だ。
北と南は今回の板門店(パンムンジョム)宣言で新しい平和時代が開かれたことを厳粛に明らかにして朝鮮半島で尖鋭な軍事的緊張状態を緩和して戦争危険を実質的に解消するために共同で努力していくところ対し合意したしこれをアメリカも全面的に支持した。
しかし南朝鮮当局とアメリカは歴史的な4.27宣言のインクが乾く前に私たちの共和国を反対する大規模な連合公衆(空中)訓練を広げておくことによって今まで私たちが見せた平和愛好的なすべての努力と善意に無礼舞踏した挑発で答えて出たし宣言履行を望む全ての同胞と国際社会に大きな憂慮と失望を抱かせている。
アメリカと南朝鮮当局が私たちの主動的であり寛大な心ある努力と措置によって用意された南北関係改善と調味対話局面が今回の戦争練習と同じ火遊び騒動を時も試みなしで広げておいてもかまわないという免罪符だと考えるならばそれ(彼)よりさらに大きい誤算はない。
特に南朝鮮当局は私たちとともに朝鮮半島の平和と繁栄、統一のために努力しようと約束してもそれに(彼に)配置される穏当でない行為にぶらさがっていて天下の人間ゴミまで《国会》広場に前に出して私たちの最高尊厳と体制をけなして板門店(パンムンジョム)宣言を誹謗中傷する賭けも堂々と敢行するように放置しておいている。
善意を施すのにも程度があり機会を与えるのにも限界がある。
歴史的な板門店(パンムンジョム)宣言はそのどの一方の努力では履行されることができなくて双方が彼のための有利な条件と環境を力を集めて作っていく時はじめて良い実を結ぶことができる。
私たちは南朝鮮で無分別な北侵略戦争騒動と対決欄洞が広がる険悪な情勢下で16日で予想された南北高位級会談を中止する措置を取らなければならなくなった。
南北高位級会談が中断されることになって第一歩を踏んだ南北関係に難関と障害が造成されたことは全面的にまともな精神状態がなしで遊ぶ南朝鮮当局にその責任がある。
アメリカも南朝鮮当局と共に広げている挑発的な軍事的騒動局面を置いて日程に上がった朝米首脳対面の運命に対して熟慮しなければならないだろう。
私たちはアメリカと南朝鮮当局の今後態度を鋭く見守るだろう。 (終わり)

実施中の韓米演習にB52参加せず 北朝鮮の南北会談中止と関連か

5/16(水) 9:56配信 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓米が11日から実施している空軍演習「マックスサンダー」に、米軍の戦略爆撃機B52が参加しないことが分かった。北朝鮮が16日、マックスサンダーを理由に同日に開催予定だった南北閣僚級会談を無期延期すると通知してきたことと関連がある可能性がある。

 韓国軍関係者はこの日、「マックスサンダーに米軍のステルス戦闘機F22はすでに参加しているが、B52はまだ加わっていない」とし、「25日まで実施される今回の演習にB52は参加しないとみられる」と伝えた。

 B52は核爆弾を搭載できる米空軍の主力長距離爆撃機で、同機が朝鮮半島上空を飛行することに対し、北朝鮮は敏感な反応を見せてきた。

 2週間実施されるマックスサンダーにはF22や韓国空軍の戦闘機F15Kなど、約100機の航空機が参加する。空軍関係者は同演習について「2チームに分かれて模擬交戦を行い韓米空軍の技量を伸ばす防衛のための年次演習」だとし、「今年参加した戦闘機の数と兵力規模は例年と同水準だ」と説明した。

 だが、8機のF22が韓米合同演習に参加したのは今回が初めてとなる。昨年12月に行われた韓米空軍の演習には6機のF22が参加した。ステルス性が高いF22は北朝鮮軍のレーダー網をかいくぐって進攻し、核・ミサイル施設を正確に攻撃することができる。

 一方、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官と在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)は16日午前に会談し、北朝鮮による南北閣僚級会談の延期が朝鮮半島情勢に与える影響を話し合う。韓米合同演習に参加する米軍戦力についても協議する可能性があるとされる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00000012-yonh-kr