赤十字の例の件

以前書いた例の赤十字のポスターの件。

前回と違って今回は、男女のキャラクターが示されており、公的広報のガイドライン内閣府の「男女共同参画の視点からの公的広報の手引き」(PDF))に抵触しないと思います。
ガイドライン中で私が注目した点は「5-1 女性を飾り物として使っていませんか?」という箇所で、その点で見る限り、前回は女性キャラをアイキャッチャーとして使用していたといえますが、今回はそうなっていないといえるでしょう。
まあ、歩行者が通りすがりに見るポスターと配布された者がじっくり見れるクリアファイルとでは、媒体の性質が異なるため、ポスターとして今回のような絵を使うのはちょっと難しいように思えますので、単純に比較できるものでも無さそうですが。

ただ、前回のポスター批判の文脈には、「環境型セクハラ」だとか、キャラクターのスタイルとかを問題していたものも多く(というより初期の拡散者である弁護士ははっきりと「環境型セクハラ」だと非難していましたが)、今回のクリアファイルで問題なしとするならば前回のそれらの批判は的外れだったともいえそうです。

あと個人的な意見ですが、前回のポスターは問題で今回のクリアファイルは問題なしとする論者はその違いをちゃんと言語化して示すべきだと思います。