セカンドレイプにいそしむ石破茂議員

慰安婦の碑」撤去要求を 石破氏が官房長官に申し入れ
2012.5.18 00:30
ソウルの日本大使館(奥)前に設置された、慰安婦の被害女性を象徴する少女のブロンズ像=2011年12月14日(共同)
 自民党の領土に関する特命委員会で委員長を務める石破茂政調会長らは17日、首相官邸藤村修官房長官と会い、米ニュージャージー州パリセイズパーク市で2010年に設置された慰安婦の碑の早期撤去を同市に求めるよう申し入れた。藤村氏は「事実を把握してしかるべく検討したい」と述べた。
 石破氏らは、碑に「日本帝国政府の軍に拉致された慰安婦として知られる女性や少女のために」「人道に対する罪を決して忘れないようにしよう」などと記されていることについても、同市に歴史的根拠を要求するよう求めた。
この問題では、自民党古屋圭司衆院議員や山谷えり子参院議員らが5月上旬、同市のジェームズ・ロトゥンド市長に撤去を申し入れたが、市長は拒否。ジョンチュル・リー市議長は「(全米)22カ所で碑を作る運動をする」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120518/plc12051800340001-n1.htm

まあ、どう見ても国内保守・右翼向けの要求で、右傾化している社会ウケを狙った底の浅い主張です。もっとも、本気で否定論を信じてるとすれば、より救いがありませんが。

 石破氏らは、碑に「日本帝国政府の軍に拉致された慰安婦として知られる女性や少女のために」「人道に対する罪を決して忘れないようにしよう」などと記されていることについても、同市に歴史的根拠を要求するよう求めた。

海外でこのような主張をしたところで「あんたの国のあんたの党が政権を取っていた時の官房長官が認めているのに、何言ってんの?」と返されて終わりです。
日本国内では、産経新聞をはじめとした右翼メディアがしきりに否定論を展開し、ネトウヨらがネット上で拡散し、対北朝鮮感情の悪化をベースに日本の戦時犯罪追及に対する開き直りが一般にも蔓延しつつあります。ネトウヨらに「左翼」と呼ばれる朝日新聞はほぼ沈黙状態となり*1、日本人は自己を客観的に見るための手段をほぼ失いつつあるようです。

慰安婦問題での日本に対する国際的な非難がまるで見えず、韓国による「外交戦」「情報戦」にしか見えないというのは、現在ではネトウヨの妄想だけに留まっていません。産経新聞セカンドレイプを繰り返し、石原慎太郎都知事のような右翼政治家も同調しているにも関らず、有効な反論が有力メディアからはほぼ皆無という状況です。
100回言えば本当になる嘘が、既に99回吐かれている状況に思えます。

慰安婦否定論が、日本国内で本当になったとしても、それは日本国内だけにしか通用しないのですけどね。

*1:朝日自身の問題もあるでしょうが、産経新聞ネトウヨによる執拗な攻撃、現実の脅迫行為、脅迫行為の公権力による追認、公権力による圧力などで、”自粛を強要されている”ような側面も否定できないでしょうね。