自民党議員による差別ツイートの件。
小野田紀美【参議院議員】@onoda_kimi
https://twitter.com/onoda_kimi/status/885823985937666049
国籍について。
戸籍謄本を選管に提出して立候補OKが出てるのなら問題ないのだろうとお思いの方。それは違います。戸籍謄本には【重国籍者であることが分かる表記が何もありません】。国籍選択の義務を果たして初めて重国籍であった事が表記されます。スパイを送り込み放題の仕様になっています。
4:31 - 2017年7月14日
自民党議員が差別主義者であるのは常識なので別に今さら指摘するほどのことでもありません。
問題は「戸籍謄本には【重国籍者であることが分かる表記が何もありません】」と言ってる点。
重国籍になる場合の一つとして、出生地主義の国で出生した場合があります。
小野田議員はアメリカで生まれていますので、戸籍謄本の出生地にはアメリカと記載されているはずです。アメリカは出生地主義の国ですから、小野田議員のような場合は、戸籍謄本を見るだけで「重国籍者であること」がわかりますね。
重国籍になるもう一つの場合として、親の一方が外国人である場合があります。
その場合、日本人親の戸籍に外国人親が配偶者として記載されます。その時、国籍も記載されます*1。ですので、結婚などして新たに戸籍が作られない限り、外国人親の母国の国籍関係の法律を考慮すれば重国籍であるか否かは明確にわかりますね。もちろん、日本政府がその国を国として認めているかなどで曖昧な部分があれば別ですが。
結婚して新たな戸籍を作った場合は親の名前のみが記載されますから、重国籍であるかどうかわかりにくくはなります。ですが、親の氏名から類推はできますね。まず戸籍に記される父母の姓が異なっていれば、当人の結婚前に父母が離婚しているか、別姓が容認される国際結婚であることがわかりますし、日本人っぽい姓かどうかでもわかります。
蓮舫氏の場合、戸籍に記載される父と母の姓は異なっているはずで、父の姓は「謝」ですから、結婚後の蓮舫氏の戸籍謄本を見るだけでも重国籍でありうることがわかります。
なので、小野田氏の言う「戸籍謄本には【重国籍者であることが分かる表記が何もありません】」は間違っていますね。
逆に「国籍選択の義務を果たして初めて重国籍であった事が表記されます」とありますが、こちらの方はそれこそ結婚などで新たに戸籍を作ると多分記載は引き継がれず消えるんじゃないですかね。
多分ですが、国籍選択した後で結婚して新たに戸籍を作ると除籍謄本には国籍選択の記載が残るけど新たな戸籍謄本には特に記載されないんじゃないかなぁ、と思うのですよ。
いずれにせよ選管は戸籍謄本を見て間違いなく日本国籍を有していることを確認しているわけで何の問題もありません。重国籍が問題だとしてチェックしていたなら、出生地がアメリカと記載された小野田議員の戸籍謄本(当然、国籍選択の記載もない)を見て立候補届を受理しなかったはずです。
しかし、選管は重国籍か否かは法的に何の問題もないのでチェックしておらず、そのおかげで小野田議員は立候補できたわけです。「重国籍者であることが分かる表記」がなかったからではなく、重国籍か否かを問題視していなかったからです。
まあ、小野田議員はアメリカのスパイなのかも知れませんが、他者もそうであるかのように誤認させる「スパイを送り込み放題の仕様になっています」などのデマを流布させるのは、いくら汚職し放題の自民党議員とは言え許されるべきではないでしょう。