「国民生活に関する世論調査」の満足度は民主政権期に61.0%から67.3%まで上昇してるんだよね。

この件。

現在の生活「満足」が過去最高 内閣府世論調査

8月26日 17時24分
内閣府が行った「国民生活に関する世論調査」によりますと、現在の生活に「満足している」か「まあ満足している」と答えた人の割合は、合わせて73.9%で、こうした質問を始めた昭和38年以降で最も高くなりました。
(略)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170826/k10011113661000.html

ちなみに、村山政権期の1995年5月の調査で現在の生活に「満足している」か「まあ満足している」と答えた人の割合は、72.8%だったりします。これ阪神大震災(1995年1月17日)の直後なんですよね。
1988年から2016年までの推移(2017年はまだデータがアップされてない)を見るとこんな感じ*1
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満足と不満の関係を見るとこう。
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政権支持率とも景気動向とも特に関連しているようには思えませんね。

民主党政権成立直前には、61.0%だった満足度が民主党政権末期には67.3%まで増えています。3年間で6.3ポイントの増加したわけで、5年間で6.6ポイント増加の安倍政権と比べても遜色なかったりします。


ところで同じく「国民生活に関する世論調査」には「去年と比べた生活の向上感」というのもあります。
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これはほとんどが「同じようなもの」という選択を取っているので、「向上している」と「低下している」のみの推移を見てみるとこうなります。
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民主政権はひどかった、とか言われてる割りには、民主政権期(2009~2012)は一貫して「去年と比べた生活の向上感」が「低下している」と答えた割合は減っていたりするんですよね。

結局は、感じ方の問題ですから実質的な豊かさとは別に精神的なものも影響すると見るべきで関連性の判断はなかなか難しいところだと思います。



*1:1988~1990年は、選択肢の表現が若干異なる。