独島(竹島)問題について「元禄九丙子年朝鮮舟着岸一巻之覚書」に関する件

独島(竹島)問題についての個人的な見解としては、日本側の1905年1月28日の閣議決定による領有主張の有効か否かに集約される問題だと思ってます*1ので、それ以前の史料についてはあまり興味ありません。
何度か太政官布告に言及したことはありますが、少なくとも日本側の主張する「固有の領土」論*2は誤っているという指摘のためで、現時点における領有権の帰趨にかかわる話ではありません。

それでも日韓政府間では古文書合戦が続いていますので多少はその史料も見るんですが、正直言って古文書合戦では日本側に不利な証拠ばかり出てくるのでやぶ蛇になってるなぁと感想です。
「元禄九丙子年朝鮮舟着岸一巻之覚書」もそういう感想を抱いた史料です。

*1:その上で、当時既に第一次日韓協約(1904年8月22日)によって事実上外交権を失い全土が日本軍占領下にあったことを踏まえた大韓帝国側の主張との検討が必要という考えです。

*2:近代以前から一貫して日本領であり他国の領土になったことがないという主張。

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