雑感

希望の党の失速は、エスポワール小池による露骨なリベラル排除が一般有権者の反感を買った点とリベラル側からの反撃に自民党や自民支持勢力による小池攻撃が相乗した点が大きいように思える。極右的傾向が知られたことも影響あるにはあるだろうけど、それよりも前者の影響が大きいと思う。

立憲民主党の支持拡大は、理不尽な民進党解党とそれに伴うリベラル排除劇が一般有権者判官びいき感情を刺激した点が大きいと思う。むろん、リベラルの受け皿としての期待もあるだろうが、現在の追い風の要因を全て有権者の期待感によると考えると風向きの変化に対応できなくなるので危険。

自民党は、希望の党が政権を脅かすに至らないと認識し始めているので、ほどなく希望の党に対する攻撃は停止し立憲民主党に対する攻撃に切り替えると思う。当然、自民支持者も立憲民主党に対するネガキャンを主軸に据えるはず。“立憲主義憲法を制定すること”というデマの流布は、その第一撃と見るべき。

そんなこんなで立憲民主党、今は順調だけど油断せずに選挙に備えてほしい。支持者も敵を間違えないように気を付けてほしいところ*1
あと、参院民進党は安倍改憲を阻止する上で、重要な防衛線になってることも忘れるべきではない*2



*1:積極的に民進党から出て希望の党に行った連中はともかく、呑まれてしまった民進党議員は被害者的側面が強い。選挙後に希望から議員を引き抜くこともあり得ることを視野に入れておくべき

*2:現状の参議院改憲勢力は3分の2ギリギリで、自民だけで好き勝手やるのは難しい状況。参院民進党が瓦解し、改憲勢力を増やしてしまうと安倍にとっては改憲のハードルが大きく下がることになる。再来年の改選では自民党議席を減らす公算が高いので、それまで改憲を阻止できれば危機を脱する。