慰安婦高給説の誤り・補足

geist1979
前借金の返済や送金がどのレートで行われていたかによる。仮に前借金の返済が1:1の公式レートで行われていた場合は、事前に円で給料を貰ってるのと同じなので高収入だったと言えるだろうし。 2012/03/24

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/scopedog/20120323/1332519449

言えません。
従軍慰安婦たちは現地で生活している以上、その物価によって手元に残る金額が左右されます。食費などの生活費が売上から引かれる契約の場合、物価が高騰していれば逆に借金が増えることもあります。
例えるなら、300万円の借金を返済するために特定の地域内で働かされて、その給金は月750万円だけど、そこから生活費が差し引かれた額が渡されその生活費は月700〜800万円だった、というような状況です。これを高収入とは呼ばないでしょう。

ちなみに送金は1対1のレートで行なわれていましたが、外国為替管理法で統制されており自由に交換・送金できる状況ではありませんでした*1。元従軍慰安婦の文玉珠氏が大戦末期に送金していますがかなり例外的なケースです。

okusa75
この場合比較対象にすべきは、ビルマの将校の給与である。ビルマの将校は物価上昇に応じた給料を貰っていたのだろうか?おそらく貰っていないだろう。よってこの主張は完全に誤り。 2012/03/24

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/scopedog/20120323/1332519449

ビルマに駐留している日本軍将校の給料と比較しても意味がありません。軍務で外地に駐留している将兵には軍から食糧・衣服などの物資が支給されますから、インフレになっても基本的に駐留軍将兵の生活が困ることはありません。
経理にとっては現地での軍票を用いた物資調達に困りますが、占領軍としての権威と圧力で強権的に調達することも難しくありませんしインフレになっても軍票を刷ればよい、程度の認識もあったでしょうから、従軍慰安婦や楼主たちの生活困窮の度合いとは比較できません。