米上院決議に見る親による子の連れ去り行為の影響

家族

(日本語訳は、Kizuna Child-Parent Reunion - 上院決議543による)


Whereas the abduction of a child by one parent is a heartbreaking loss for the left-behind parent and deprives the child of a relationship with 2 loving parents;
一方の親による子の連れ去りは、子を連れ去られた親にとっては胸が張り裂ける様な喪失であり、子どもから愛情深い両親との関係を奪うものである。


Whereas, according to the Report on Compliance with the Hague Convention on the Civil Aspects of International Child Abduction of the United States Department of State from April 2010, research shows that abducted children are at risk of significant short- and long-term problems, including “anxiety, eating problems, nightmares, mood swings, sleep disturbances, [and] aggressive behavior”;
２０１０年４月からの米国国務省による、国際的な子の奪取の民事面に関するハーグ条約の遵守に関する報告書によると、連れ去られた子どもたちは、“不安、摂食障害、悪夢、気分のむら、睡眠障害、攻撃的な行動"　を含む重大な、短期的かつ長期的な症状といった危険にさらされていると調査結果は示している。


Whereas, according to that report, left-behind parents may also experience substantial psychological and emotional issues, including feelings of “betrayal, sadness over the loss of their children or the end of their marriage, anger toward the other parent, anxiety, sleeplessness, and severe depression”, as well as financial strain while fighting for the return of a child;
当該報告書によると、子を連れ去られた親も、"裏切り、子どもを失ったことや婚姻生活の破たんへの悲しみ、もう一方の親への怒り、不安、不眠、重度のうつ症状“といった感情を含む、かなりの心理的、感情的な諸症状を経験する可能性があるのと同時に、子どもを取り返すべく戦うために、金銭的な重圧も強いられる。

http://www.internationalfamilylawfirm.com/2012/12/senate-resolution-condemning.html


一方の親が他方の親から子どもを引き離す行為は、当の子どもを「不安、摂食障害、悪夢、気分のむら、睡眠障害、攻撃的な行動精神的な虐待」といったリスクに曝す精神的な虐待行為と言えます。
また、子どもから引き離された他方の親に対する精神的な暴力でもあると言えます。

なお、日本国内の事例ですが、子どもを引き離され2年以上会うことができなかった別居親が自殺した事例もあります。子どもを奪い取った同居親は、別居親の自殺をどう思ったのか、自分と会えないことを嘆いて自殺した別居親のことを子どもはどう思うのか。引き離しを放置した家庭裁判所が、別居親を自殺に追い込み、子どもから一方の親を永遠に奪ったように思えます。

子どもと会いたくても会えない別居親に科される解けないパズル

子どもと会いたくても会えない別居親は、精神的に落ち着いていれば「子どもを大して愛していない」と言われ、精神的に動揺し強硬に面会を求めれば「そのような暴力的な親に子どもを会わせるわけにはいかない」と言われ、精神的に落ち込んで自殺すれば「そのように精神的に問題を抱えていたから会わせることができなかった」と言われる。

子どもと会いたくても会えない別居親に対して、世間は「子どもと会わせてもらえないなんてよほどひどい親だったに違いない」と言い、家庭裁判所は「子どもが自ら会いたいと言い出すまで待て」と言う。

子どもと会いたくても会えない別居親は、日本の社会には居場所がない。

こんな感じでしょうか。