政局の犠牲

2012年11月16日20時50分.
衆院解散で91法案・7条約が廃案 ハーグ条約など
 衆院解散で16日に幕を閉じた臨時国会では、赤字国債を発行するための特例公債法など10本の法律が成立した。野田佳彦首相が突然の解散に踏み切ったことで審議時間が足りず、共通番号制度(マイナンバー)法案やハーグ条約など91法案、7条約が廃案となった。

 野田首相が解散判断の条件として挙げていた「一票の格差」を是正する衆参の選挙制度改革法や特例公債法などが、最終日の16日に自公両党の協力を得て一気に成立した一方、自民党などが検討していた、電子メールや他者のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)への書き込みも規制対象に加えるストーカー規制法改正案の議員立法は、提出自体が間に合わなかった。

http://www.asahi.com/politics/update/1116/TKY201211160747.html

ハーグ条約に関しては、12月4日に日本に対し条約を批准し拉致した子どもを返すよう要求する非難決議が上院で出されています。決議案を提出したバーバラ・ボクサー上院議員は、民主党に所属していますし、2010年9月の下院決議1326号では、民主党共和党共にほぼ全員が対日非難決議に賛成していますので、安倍次期首相が訪米すれば、オバマ大統領がハーグ条約の批准を求めるかもしれませんね。

ハーグ条約の批准が解散でポシャった以上、今度は自民党政権の責任で対応する必要がありますが、日米関係は大事だとかいいながら引き裂かれた家族は無視しそうな気が少なからずしています。