自国の領土内から騙されて連れ去られた大勢の女性を救うどころか自国兵士用の売春婦にした国

「『客を取れない』とたたかれた」 元慰安婦12人の証言
政府による公式口述集、初出版

 韓国政府は旧日本軍元従軍慰安婦たちの被害証言を収録した口述集を初めて出版した。
 首相所属の「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会(以下、委員会)」は旧日本軍従軍元慰安婦12人の口述証言が収められた「聞こえますか? 12少女の話」を出版したことを26日発表した。政府が元慰安婦たちの口述採録を民間団体に委託・依頼したことはあるが、政府が直接、公式記録を制作・出版したのは今回が初めてだ。
 口述集には2007年に死去したカン・ドアさん(当時84歳)をはじめ、元慰安婦12人の証言が掲載されている。
 元慰安婦のほとんどは「お金を稼ぐことができる」とだまされたという。例えば、Aさんは14歳のときに就職口をあっせんするとだまされて中国東北部の延吉に連れていかれ、2年間にわたり慰安婦として過ごしたが「若すぎて客が取れない」という理由でひどくたたかれた。Aさんは「その話をするたび、こんな風に動悸(どうき)が激しくなる」と語り、記憶を呼び起こすのが終始つらそうだった。
 Bさんはシンガポール東ティモールなどで慰安婦として過ごした。「何度も死のうとした。一緒にいた女性は自殺した。軍人の相手をしている途中で自殺したそうだ。日本軍に利用された。当時はいっそ死んだ方が楽だった」と話した。
 5年ぶりに故郷に戻ったが、母親が自分の娘だと気付かなかったと話す元慰安婦もいる。故郷で「慰安婦として動員された」といううわさが立ち、結婚もできず一人で苦労して生きてきたという人もいた。委員会側は被害事実の公表をためらう元慰安婦の要望に応じ、実名公開に同意した1人を除いて11人を匿名にし、生まれ年以外の個人情報は公開しなかった。委員会関係者は「元慰安婦たちは被害事実を家族にさえ話せないことが多い。かなりの数の元慰安婦が家族関係に問題が起こるなど、二次的な被害を受けている」と話した。
クァク・レゴン記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/02/27/2013022700905.html


「業者が」「女衒が」とか言い逃れをする人が多いのですが、当時、朝鮮や台湾は日本領であり、その住民は天皇の名の下に臣民として保護されるべき人でした。朝鮮や台湾から外地に出るためには日本政府や植民地総督府の許可が必要であり、まして売春させる目的での人身売買は当時でも刑法に違反する行為です。

それなのに日本及び日本の植民地から数千・数万以上の女性が外地に送られ、売春を強要されました。それも官憲の目を逃れて地下で非合法に行われた売春ではなく、軍隊という公的機関に向けた売春であったわけです。日本政府・軍は、女性がどのように送られてきたのか、当然に知りえる立場にありましたし、その気になれば簡単に取り締まり、被害者を救出することができました。
しかし、日本政府・軍はそれをやらず、犯罪容疑に目をつぶって強制売春を兵士用に組み込んだわけです。そして業者が求めて国が許可したというより、むしろ軍が業者に委託して国は軍の行為を黙認したという方が正確でしょう。

朝鮮人・台湾人・日本人慰安婦に関しては、大日本帝国が保護すべき臣民に対し、控えめに表現しても保護の義務を怠ったと言えます。


かつてイギリス・オーストラリアなどで行われた児童移民に対し、オーストラリア首相は「我々の保護下にありながら、あなたがたに行われたすべての不公正を謝罪する。国家として、我々は今、本来受けるべき保護を受けてこなかった人々に対応しなければならない。」と語り、イギリス首相は「彼らを保護する代わりに、この国が彼らに背信的であったことを謝罪する。彼らの声に耳を傾けなかったこと、助けを求める彼らの叫びに気づかなかったことを謝罪する。」と述べました*1

日本は、日本の保護下にありながら本来受けるべき保護を受けてこなかった元慰安婦たちに対して、今もなお背信的であり、彼女らの声に耳を傾けようとはしていません。