日中関係のちょっとした話(upは7/26)

いずれも元はナショナル・インタレストのようです。
一つは二極化の予測。

中国と日本が戦争したら・・国際社会は2つの陣営に分かれることが必至、中国を支持する主要10カ国とは?ー中国メディア

XINHUA.JP 7月24日(木)4時50分配信
米誌ナショナル・インタレストの電子版が今月5日、「アジアの悪夢 東シナ海で釣魚島(日本語名称:尖閣諸島)と付属の島をめぐる戦争が起きる」と題した記事を掲載した。「日本と中国が釣魚島をめぐって武力衝突する可能性は現実に存在する。もしそうなれば、米政府は非常に大きな選択を迫られる。日本を支持すれば中国と開戦することになるのだ」と指摘している。
中国・台海網は23日、「中国と日本が戦争を始めれば、国際社会は2つの陣営に分かれることが必至だ」と報じた。
陣営のひとつ目は、米国をはじめとする中国批判の国際集団。もうひとつは中国を応援し、対日作戦をとる国際集団。中国を支持する主要な10カ国として、以下の国々が挙げられるという。
それは、パキスタン北朝鮮ミャンマーカンボジアカザフスタンラオス、ロシア、バングラデシュ、スリランカスーダンで、いずれも周辺の友好国や歴史的につながりが深い国、また、中国が経済支援に力を入れる国だ。
一番に挙げたパキスタンについては、「両国の軍事的盟友関係はインド・パキスタン分断に遡る。分断後、パキスタンは中国に守られることが必要となり、中国もパキスタンの戦略的協力が必要となった」と説明。
また北朝鮮については、「現在、北朝鮮に対する海外からの援助の9割は中国からのもので、“中国の援助がなければ金王朝は続かない”状況だ」と指摘した。
(編集翻訳 恩田有紀)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140724-00000002-xinhua-cn

まあ、二極化が生じるというのは理解できる予測ですが、挙げられた国が実際に中国を支持するというのはちょっと怪しいように思いますね。いや、予測としてはわかるんですが、実際に二極化へと移行していく場合はかなり複雑な動きになりますので、事前に予測するのはかなり困難だと思うんですよね。例えばパキスタンですが、中国が日中対立を前提としてパキスタンとの関係を強化するかというと、少し疑問で軍事対立の二極化でパキスタンを巻き込むというのは、ほぼ自動的にインドとの敵対関係を強化することにつながりますから、中国にとってあまり好ましくなく、インドともパキスタンとも緩やかな関係を保とうとしそうな気もします。また、上記に挙げられていない南米の国が中国側につく可能性も少なくはないと思うんですよね。
記事だけでは、その辺をどのように考えているのかいまひとつわかりません。まあ、ソースを確認すればいいんですが、時間がないので。

2本目は、日中開戦に関して。

アジアの主導権争いで中国と日本が開戦か?ー香港メディア

XINHUA.JP 7月23日(水)0時58分配信
香港・中国評論新聞網は18日、「アジアの主導権争いで中国と日本が開戦か」と題した評論記事を掲載した。オーストラリア国立大学のヒュー・ホワイト教授(戦略学)によるものだ。
この評論記事でホワイト氏は米誌ナショナル・インタレストが7月15日付の記事で、「東シナ海をめぐって中国と日本が開戦する可能性があり、そのリスクは極めて高いレベルに達成している」と指摘したことを紹介した。
ホワイト氏はその上で、「中国と日本、どちらかが争いのある島の占領、または周辺の資源のためだけに故意に戦いを始めることはない」と分析。「領土問題は中国と日本が“アジアの大国”として今後数十年間の地位を争う上で、ひとつの象徴に過ぎない」と強調。
ホワイト氏はまた、「もし中国から戦争を仕掛ける場合には、その主な目的はアジアでのリーダーとしての地位を強化し、米国の地位を弱体化させることにある」、「中国は釣魚島(日本語名称:尖閣諸島)での争いが米国の同盟国に対する約束が揺らいでいることを明らかにする、絶好の機会だと認識している」と指摘した。
ホワイト氏は「こうした中国の読みは現状では正しいようだ。日本人は、中国が釣魚島周辺で危険な軍事行動に出るのではないかと心配し、衝突が起きた場合には米国が軍事的に支援してくれるのかどうかということを懸念している」、「もし釣魚島周辺で本当に衝突が起き、米国が日本の応援に駆け付けることができない状況になれば、日本の懸念は現実となり、日米同盟にとって大きな打撃となる」と分析。
その上で、「中国は『オバマ大統領には中国をへこますほどの勇気がない』と認識し、米国が日本を失望させることを確信すれば、開戦に動き出す可能性、もしくは意図せず衝突が起きたように演出する可能性がある」と指摘した。
(編集翻訳 恩田有紀)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140723-00000001-xinhua-cn

まあ、国際関係の予測としてはよくある体のものです。
「「中国と日本、どちらかが争いのある島の占領、または周辺の資源のためだけに故意に戦いを始めることはない」と分析。」のあまりはまあ真っ当な感じですね。ただ記事はどうも大分はしょってる感じで引用されている内容の繋がりがちぐはぐな気がします。これもソースを確認した方がいいんだろうな、と思いつつ時間がないのでありました・・・。