軍事演習にけん制の意図があるのは当然だけど

中国軍による東シナ海浙江省沖合いでの軍事演習の件です。

中国海軍が東シナ海で大規模演習 日米韓をけん制か

8月2日 1時57分
中国海軍は東シナ海で大規模な実弾演習を行い、沖縄県尖閣諸島を巡って対立する日本や、最新の迎撃ミサイルシステムの韓国国内への配備を決定したアメリカと韓国をけん制するねらいもあるとみられます。
中国国防省などによりますと、中国海軍は軍の創立記念日に当たる1日、東シナ海の広さおよそ1万6000平方キロメートルの海域で大規模な実弾演習を行いました。
演習は海軍トップの指揮の下、およそ100隻の艦艇や戦闘機数十機が参加して実戦を想定して行われ、2つの組に分かれて作戦や装備を確認したり、数種類のミサイルを発射したりしました。
今回の演習は定期的なものだとされていますが、中国海軍は先月、国際的な仲裁裁判で、南シナ海のほぼ全域に管轄権を持つとする中国の主張には法的根拠がないという判断が示されたあと南シナ海で実弾演習を行っていて、仲裁裁判の判断受け入れを促す日本やアメリカなどの動きを拒否する姿勢を示しています。
こうしたなか行われた今回の東シナ海での演習は、沖縄県尖閣諸島を巡って対立している日本や、最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国国内への配備を決定したアメリカと韓国をけん制するねらいもあるとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160802/k10010617601000.html

沖縄県尖閣諸島を巡って対立している日本や、最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国国内への配備を決定したアメリカと韓国をけん制するねらいもある」とまあ言っていますが、そりゃまあ“けん制”程度の意図はあるでしょうね。
ただ、どの国の軍事演習だって仮想敵国に対する“けん制”の意図はあるわけですよ。日本の自衛隊在日米軍は沖縄周辺でしょっちゅう軍事訓練やってますし、大規模なものなら日米印共同訓練(マラバール)、日米共同訓練(フォレストライト)、米韓軍事演習(フォール・イーグル)、環太平洋合同演習(リムパック)などありますね。それぞれ対中国、対北朝鮮などのけん制の意図があるわけですが*1、当の日本人はそれをちゃんと理解してますかね。

*1:リムパックには中国軍が参加していますが、それでけん制の意図が否定されるわけでもありません。