2004年参院選からの得票状況です。
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/election/sangiin2004/list/toyama/index.html2004年参議院 選挙区 富山県
当選 氏名 党派 新旧別 得票数 当選回数 当 河合 常則 自民党 新 236,318 1 ◎ 谷林 正昭 民主党 現 190,013 小川 晃 社民党 新 57,486 上田 俊彦 共産党 新 26,458 合計 ---- ---- -- 510,275
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/election/sangiin2007/list/toyama/index.html2007年参議院 選挙区 富山県
当選 氏名 党派 新旧別 得票数 当選回数 当 森田 高 無所属 新 291,714 1 ◎ 野上浩太郎 自民党 前 265,882 泉野 和之 共産党 新 24,240 合計 ---- ---- -- 581,836
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/election/sangiin2010/list/toyama/index.html2010年参議院 選挙区 富山県
当選 氏名 党派 新旧別 得票数 当選回数 当 野上浩太郎 自民党 元 322,739 2 ◎ 相本 芳彦 民主党 新 223,691 高橋 渡 共産党 新 27,500 合計 ---- ---- -- 573,930
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/election/sangiin2013/list/toyama/index.html2013年参議院 選挙区 富山県
当選 氏名 党派 新旧別 得票数 当選回数 当 堂故茂 自民党 新 328,638 高橋渡 共産党 新 51,569 西江嘉晃 無所属 新 27,509 吉田かをる 諸派 新 18,797 合計 ---- ---- -- 426,513
ざっと見た感じ、自民党支持の堅い票数は23〜24万程度、共産党支持は2〜3万程度、それ以外のリベラルが6万程度、非自民保守が20万程度でしょうか。政権交代が視野に入った2007年にはリベラルと非自民保守で29万に達していますが、菅政権が消費増税に言及した2010年ではそこから6万程度が自民候補に流れているようです。それでも22万が民主に投票していることから、これら22万はかなり堅い非自民層だと言えそうです。
民主政権崩壊で民主党が痛手を被った2013年では民主党が候補を立てず、自民対共産という形になっています。この時共産党は5万票を獲得していますが非自民層22万から2〜3万が流れたと言う感じでしょうか。その他に4万ほどが非自民非共産に流れていますが、基本的に非自民22万のうち15万ほどは棄権したように見えます(2010年の総票数57万から2013年には42万にまで減っている)。
非自民22万のうちから共産に入れるくらいなら自民へという人もいたかもしれませんが、自民票の2010年から2013年への変動を見る限り多くはなさそうです。
民主党候補に共産党が協力する形になるなら、非自民22万と共産2〜3万をベースとして、自民党支持23〜24万+浮動票8万と争うことになるでしょう。したがって浮動票8万がどう動くかが鍵ですね。
安倍政権の戦略はこの8万票をいかに騙し取るかにありますから、違憲の戦争法強行採決から有権者の目をそらそうとするでしょう。例によって経済政策で騙そうとする策略が展開されていますが、これとは別にTPP関連の農業振興策としてのばら撒きが利益誘導として使われる可能性が高いと思います。おそらくこれがかなり効果を発揮するはずです。何だかんだ言っても有権者は利益誘導に弱いですから。
で、安倍政権が目論んでいる最大の政治工作目標が改憲ですが、公約の片隅に何となくそう解釈できる程度に記載されるくらいでしょうね。ただし、今回の戦争法強行採決でわかったように、公約の片隅であろうが書かれてさえいれば、その選挙での勝利後に信任を受けたと言い張って、デモなどでの国民の意思表示を全て無視して強行するのが安倍政権です。実現したら困る政策が公約に一言でも書かれていたら、自民党に投票すべきではない、と判断してほしいところです。
自民党の100個の公約のうち99個がすばらしい公約であっても1個が駄目なら自民党に投票してはいけない、と肝に銘じましょう。
自民党はそういう政党です。