日韓首脳会談(2018/2/9)の内容に関する簡単な考察

2018年2月9日の日韓首脳会談に関する内容について、少しだけ調べてみました。

まずは日韓両政府の発表内容

日本政府

平成30年2月9日

韓国訪問-1日目-

 平成30年2月9日(現地時間)、安倍総理は、大韓民国の龍平(ヨンピョン)及び平昌(ピョンチャン)を訪問しました。
 総理は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談を行いました。続いて、文大統領主催レセプションに出席した後、日米韓フォトセッションに臨みました。
 最後に、平昌オリンピックスタジアムで開催された第23回オリンピック冬季競技大会開会式に出席しました。
 日韓首脳会談を行った後、総理は次のように述べました。

「まず、冒頭私から文在寅大統領に対して、日韓合意について日本の立場について明確にかつ詳細にお伝えしました。日韓合意は、最終的かつ不可逆的に解決したとの合意であり、そして国と国との約束は二国間関係の基盤であります。そして、私と文在寅大統領で未来志向の日韓関係をつくり上げていかなければならない、その認識を共有いたしました。
 今日からいよいよオリンピックが始まります。アジアで開催されるこのオリンピックの成功に日本としても最大限協力していきたいと考えています。
 他方、この瞬間も北朝鮮は、核・ミサイル計画を執拗(しつよう)に追求し、そして開発を続けています。この現実を国際社会は直視しなければなりません。対話のための対話には意味がありません。そのことをはっきりと文在寅大統領に申し上げました。北朝鮮にその政策を変更させ、北朝鮮の側から対話を求めてくるよう、国連安保理の制裁決議を全ての加盟国が遵守し、圧力を最大限まで高めていく必要があります。この日米で完全に一致した確固たる方針を文在寅大統領と改めて確認いたしました。日韓米3か国の強固な協力関係は、決して揺らぐことはありません。そのことを北朝鮮はしっかりと認識しなければなりません。北朝鮮には、拉致問題、核・ミサイル問題の解決に向けて具体的な行動を取るよう、引き続き日韓米の緊密な連携の下に、強く働きかけていきたいと思います。以上です。」

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201802/09korea2.html

会談終了後の安倍首相の発言内容のみで、実際にどういうやり取りがあったかの記録というより一方の当事者の言い分に過ぎません。“オレはあいつにガツンと言ってやったぜ”的な手柄話程度に聞いておくべきでしょうね。
面白いのが、発言の一番最初に慰安婦問題を持ち出している点で、安倍政権はどんだけそれに拘ってるかということが如実に伝わります。安倍政権にとっては北朝鮮の核問題や五輪の話題などよりも、少女像が気になってしょうがないようです。「冒頭私から」と自分で言っているので、会談でも最初に切り出したのでしょう。

韓国政府

韓国大統領府と外交部の簡単な発表内容。

문재인 대통령, 일본 총리와 정상회담

2018-02-09
“역사를 직시하면서 지혜와 힘을 합치자”
“한-일 양국 간 미래지향적 협력 추진”

오늘 오후, 문재인 대통령은 아베 신조(Shinzo Abe) 일본 총리와 평창에서 정상회담을 가졌습니다.
문재인 대통령은 이번 평창올림픽에 이어 열릴 2020년 일본 동경 하계올림픽, 2022년 중국 북경 동계올림픽에 대해 언급하며 “동북아에서 이렇게 올림픽이 연속적으로 개최되는 것은 그 의미가 매우 각별합니다. 한·일·중 3국이 올림픽을 위해 긴밀히 협력하고 상부상조함으로써 양자관계 발전과 3국 국민 간 우호적인 정서의 확산을 도모하는 것은 물론이고 전 세계 인류의 평화와 화합도, 공동번영에 기여할 수 있도록 총리님과 긴밀히 협력해 나가기를 희망합니다.”라고 말했습니다.
문재인 대통령은 한·일 양국이 1965년 국교정상화 이후에 지난 반세기 동안 교역량은 약 370배, 인적교류는 약 1,000배로 증가하는 등 꾸준한 관계발전을 이룩하여 온 것을 언급하며 한국과 일본은 지리적으로 가깝고 모든 분야에서 협력동반자 관계라는 사실을 보여주는 것이라고 이야기했습니다.
더불어 “본인은 양국이 마음이 통하는 진정한 친구가 될 수 있기를 진정으로 바랍니다. 그동안 수차례 밝혔듯이 역사를 직시하면서도 또 총리님과 함께 지혜와 힘을 합쳐서 양국 간 미래지향적 협력을 추진하고자 하며, 이를 위해 셔틀외교를 복원하고 개선하는 등 정상차원의 긴밀한 소통을 강화하고자 합니다.”라고 강조했습니다.
올해는 김대중 대통령과 오부치 총리가 21세기의 새로운 한·일 파트너십에 대한 공동선을 발표한 지 20주년이 되는 해입니다. 이에 대해 문재인 대통령은 “이런 뜻깊은 해를 시작하면서 오늘 회담에서 총리님과 허심탄회하게 의견교환을 통해 한·일 간 미래지향적인 관계발전을 추진하기 위한 기반을 단단하게 다져나가기를 희망합니다.”라고 이야기했습니다.
아베 총리는 평창올림픽을 성공적으로 개최하기 위한 한국의 세심한 준비에 경의를 표했으며 개막식을 앞둔 것에 대한 축하메시지를 전했습니다.
아베 총리는 북한문제에 대해서 일본과 한국, 그리고 일본, 한국, 미국 간에 긴밀한 협력 관계를 재확인 하는 것과 동시에 일본과 한국의 미래지향적이고 또 새로운 관계 구축을 위해서 솔직하게 의견을 나누길 희망했습니다.
이어 아베 총리는 내일은 일본 선수단을 응원할 예정이라고 말한 뒤
“일본선수들이 여기 평창올림픽에서 활약하고 평창올림픽 성공에 기여했으면 합니다. 또한 한국 선수들도 많은 활약하고 메달을 많이 따기를 기대합니다.”라며 양국의 선수들의 선전을 기원했습니다.

http://www1.president.go.kr/articles/2301

安倍首相が第一に取り上げた慰安婦問題については、直接的に一言も書かれてません。文政権は既に、日韓合意についての再交渉はしないと宣言していますし、追加措置の要求もしないという立場ですから、ここに書く必要も無いんですよね。日本側が自発的に謝罪するなら歓迎するという立場ですから、もし安倍首相が自発的に謝罪したなら書いたでしょうけど。

では大統領府は日韓会談についてどう発表しているかというと、まず、平昌五輪とそれに続く2020年の東京五輪、2022年北京五輪に言及して日中韓の関係の発展と友好的な雰囲気の醸成を呼びかける内容から始まっています。この点は、安倍首相の発言内容には全くありませんね。
続いて、日韓関係の話から、「これまでも何度か言及したように歴史を直視しながら首相と共に知恵と力を合わせて両国間の未来志向的な協力を推進しよう」という文大統領発言、そしてそのためにシャトル外交の復活を求める内容です。ここが唯一、慰安婦問題に間接的に触れている部分と言えるでしょうね。「両国間の未来志向的な協力」という点については、日韓共に認識を共有したわけですが、少女像が気になってしょうがない安倍政権とは違い、文政権は歴史を直視することが必要だとしています。
その次に言及しているのは、日韓共同宣言(小渕恵三首相と金大中大統領の1998年会談での宣言)*1から20周年であることです。安倍首相は全くそのことには触れていません。
続けて、安倍首相による平昌五輪への祝辞があったことを紹介し、その後でやっと北朝鮮問題に言及します。内容はこんな感じ。

아베 총리는 북한문제에 대해서 일본과 한국, 그리고 일본, 한국, 미국 간에 긴밀한 협력 관계를 재확인 하는 것과 동시에 일본과 한국의 미래지향적이고 또 새로운 관계 구축을 위해서 솔직하게 의견을 나누길 희망했습니다.

機械翻訳安倍総理北朝鮮問題に対して日本と韓国、そして日本、韓国、アメリカ間に緊密な協力関係を再確認するのと同時に日本と韓国の未来指向的でまた、新しい関係構築のために率直に意見を交わすのを希望しました。

http://www1.president.go.kr/articles/2301

当然のことではありますが、韓国政府として日韓首脳会談で重視しているのは、まず五輪に関する件、そして日韓関係に関する件なわけで、北朝鮮問題については日本側がこう言いました程度の認識で、慰安婦問題については日韓首脳会談の議題の範囲外という扱いです。まあ、文政権は慰安婦問題と外交問題は切り離すというツートラック方針を取っていて、会談でもそれが現れたという感じですね。

メディアの報道

安倍政権べったりの産経新聞記事に「日韓首脳会談要旨」なるものが出ています。

2018.2.10 08:02

日韓首脳会談要旨 文在寅大統領「日韓合意について再交渉を求めない」

 【日韓関係全般】
 文在寅大統領 日韓関係を未来志向でさらに発展させたい。シャトル外交を復活して首脳間のコミュニケーションを強化したい。
 安倍晋三首相 アジアで開催される平昌五輪の成功に日本として協力したいとの思いから、開会式に出席することを決めた。

 【慰安婦合意】
 首相 日韓合意は国と国との約束であり、政権が代わっても約束を守ることは国際的かつ普遍的に認められた原則だ。日本はすでに約束を全て実施している。韓国も日韓合意で最終的かつ不可逆的な解決を確認した以上、約束を全て実行してほしい。未来志向の日韓関係を築いていきたい。そのためにも、日韓合意や徴用工問題について適切に対応をお願いしたい。
 大統領 日韓合意について再交渉を求めない。

 【北朝鮮
 首相 北朝鮮の微笑外交に目を奪われてはならない。五輪後が正念場だ。北朝鮮の差し迫った脅威を直視し、日韓米が連携して最大限の圧力をかけるという方針がぶれてはならない。北朝鮮の制裁逃れへの対応は急務だ。拉致問題の早期解決に向け、引き続き緊密に連携したい。
 両首脳 北朝鮮の非核化が最終目標だ。そのために国連安全保障理事会の制裁決議を全ての加盟国が順守し、圧力を最大限まで高めていく必要がある。

 【日中韓サミット】
 両首脳 早期開催に向けて協力していくことで一致。(平昌 田北真樹子)

http://www.sankei.com/politics/news/180210/plt1802100007-n1.html

慰安婦問題について文大統領の発言が「日韓合意について再交渉を求めない」だけなのは、安倍首相の要求に対して文大統領が応じたかのような印象を読者に与えるためなんだろうな、という感じですね。だいたい、再交渉しないという方針は、2018年1月9日に韓国政府として公式に発表してますし。

넷째, 2015년 합의가 양국 간의 공식합의였다는 사실은 부인할 수 없습니다. 이를 감안하여 우리 정부는 동 합의와 관련하여 일본 정부에 대해 재협상은 요구하지 않을 것입니다.
다만, 일측이 스스로 국제보편기준에 따라 진실을 있는 그대로 인정하고 피해자들의 명예․존엄 회복과 마음의 상처 치유를 위한 노력을 계속해 줄 것을 촉구합니다.

https://www.excite.co.jp/world/korean/

大統領府のサイトにも載ってる「歴史を直視」については、田北記者はまったく無視しています。無視したのはそれだけでなく、実際の会談での文大統領の発言が産経記事では、全く削除されていますね。
中央日報記事の方がよほど詳しい感じです。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日に訪韓した安倍晋三首相との首脳会談で「慰安婦被害者問題は政府間でやり取りする形の交渉で解決されるものではない」と述べた。
文大統領はこの日、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)出席のために入国した安倍首相との3度目となる首脳会談で「慰安婦問題は被害者の名誉と尊厳を回復し、その方が受けた心の傷が癒やされる時に解決する」と話しながらこのように強調したと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が伝えた。
(略)
文大統領は「慰安婦問題を本当に解決するためには被害者の名誉と尊厳を回復し、心の傷を癒やすことができるよう、両国政府が継続して共に努力していかなければいけない」と述べた。その一方で「歴史を直視しながら首相と共に知恵と力を合わせて両国間の未来志向的な協力を推進しようと思う」と強調した。過去の問題と経済・安保協力を分離しようという政府のツートラック方針を改めて明らかにしたのだ。

http://japanese.joins.com/article/502/238502.html

この中央日報の記事を踏まえるなら、慰安婦問題に関して文大統領は、“政府間合意で人権問題は解決しない、被害者の名誉と尊厳を回復し、その方が受けた心の傷が癒やされる時に解決する”と強調した上で、そのために「両国政府が継続して共に努力していかなければいけない」と主張し、それが「これまでも何度か言及したように歴史を直視しながら首相と共に知恵と力を合わせて両国間の未来志向的な協力を推進しよう」という大統領府の発表内容になっていると見えます。
「韓国も日韓合意で最終的かつ不可逆的な解決を確認した以上、約束を全て実行してほしい」という安倍発言は、その後くらいに出たように思えますが、それに対して文大統領は「日韓合意について再交渉を求めない」と返した感じでしょうか。
ところで、日本側は「徴用工問題について適切に対応をお願いしたい」と“追加要求”を出していますね。

しかし安倍首相は「慰安婦合意は国家対国家の合意であり、政権が代わっても守らなければならないというのが国際原則」とし「日本は合意を最終的かつ不可逆的なものと受け止めて約束を守ってきただけに、韓国政府も約束をすべて実行してほしい」と要求した。日本政府当局者は会談後、記者らに対し「安倍首相は『文大統領と共に未来志向的な日韓関係を築くことを心から望んでいる』という話をした。そのためにも日韓合意と徴用工問題(強制徴用者賠償問題)に対する適切な対応を願うという趣旨で話した」と伝えた。

http://japanese.joins.com/article/502/238502.html

慰安婦問題にこだわる日本政府

慰安婦合意問題とその他の分野を分離しようという文大統領の発言に、安倍首相は慰安婦合意問題に対する明確な整理なしに未来志向的な関係は難しいと事実上反論したのだ。

http://japanese.joins.com/article/502/238502.html

日韓合意について再交渉しないと宣言している韓国政府に対して、五輪の場でさえ北朝鮮の核問題よりも優先して言及する日本政府と構図を見ると、中央日報の指摘はもっともですね。
安倍政権は少女像問題が解決されない限り外交を停滞させる覚悟のようですが、どうにも朴政権が慰安婦問題が解決されるまで外交を停滞させたのと被ります。やっぱりこの二人はどうにも似た者同士のようです。

安倍首相は在韓日本大使館前の少女像についても「外交関係・領事関係に関するウィーン条約上でも問題がある」と指摘し、合意の着実な実施を要求した。

http://japanese.joins.com/article/502/238502.html

これに対して文政権がどう回答したのか、よくわかりません。
国司法によるウィーン条約関連の判例に照らしても合法で全く問題ありませんからねぇ。気に入らないなら提訴すればいいのに、とまでケンカ腰で返したりはしていないでしょうが、まともに相手にはしてないとは思います。

核問題

産経新聞による要旨には「 両首脳 北朝鮮の非核化が最終目標だ。そのために国連安全保障理事会の制裁決議を全ての加盟国が順守し、圧力を最大限まで高めていく必要がある。」と双方合意したかのような内容になっていますが、実際には文大統領は次のように応じているようです。

北核対応でも両国の首脳は隔たりを見せた。文大統領は「南北対話が非核化をあいまいにし、国際協調を乱すというのは杞憂にすぎない」とし「南北関係の改善と対話が結局、非核化につながらなければいけない」と述べた。

http://japanese.joins.com/article/502/238502.html

非核化という点では共有しているのですが、そこに至る過程については、安倍政権は軍事攻撃も選択肢に入れた圧力のみを考えているのに対し、文政権は軍事的解決ではなく南北対話を通じて進めるという点で異なっています。でもその点については産経要旨では臥せられています。



安倍首相「北の微笑外交に注意を」…文大統領「国際協調が乱れることはない」

2018年02月10日13時15分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] comment54 sharemixi
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日に訪韓した安倍晋三首相との首脳会談で「慰安婦被害者問題は政府間でやり取りする形の交渉で解決されるものではない」と述べた。
文大統領はこの日、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)出席のために入国した安倍首相との3度目となる首脳会談で「慰安婦問題は被害者の名誉と尊厳を回復し、その方が受けた心の傷が癒やされる時に解決する」と話しながらこのように強調したと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が伝えた。
今回の韓日首脳会談は、韓国政府が「朴槿恵(パク・クネ)政権での韓日慰安婦合意は手続きと内容上に誤りがある」という結論を出した後、初めて行われた。文大統領が「やり取りする形の交渉」と述べたのは、韓日間の合意で慰安婦問題が解決したわけではないという従来の立場の再確認だ。
文大統領は「慰安婦問題を本当に解決するためには被害者の名誉と尊厳を回復し、心の傷を癒やすことができるよう、両国政府が継続して共に努力していかなければいけない」と述べた。その一方で「歴史を直視しながら首相と共に知恵と力を合わせて両国間の未来志向的な協力を推進しようと思う」と強調した。過去の問題と経済・安保協力を分離しようという政府のツートラック方針を改めて明らかにしたのだ。
しかし安倍首相は「慰安婦合意は国家対国家の合意であり、政権が代わっても守らなければならないというのが国際原則」とし「日本は合意を最終的かつ不可逆的なものと受け止めて約束を守ってきただけに、韓国政府も約束をすべて実行してほしい」と要求した。日本政府当局者は会談後、記者らに対し「安倍首相は『文大統領と共に未来志向的な日韓関係を築くことを心から望んでいる』という話をした。そのためにも日韓合意と徴用工問題(強制徴用者賠償問題)に対する適切な対応を願うという趣旨で話した」と伝えた。
慰安婦合意問題とその他の分野を分離しようという文大統領の発言に、安倍首相は慰安婦合意問題に対する明確な整理なしに未来志向的な関係は難しいと事実上反論したのだ。
安倍首相は在韓日本大使館前の少女像についても「外交関係・領事関係に関するウィーン条約上でも問題がある」と指摘し、合意の着実な実施を要求した。
北核対応でも両国の首脳は隔たりを見せた。文大統領は「南北対話が非核化をあいまいにし、国際協調を乱すというのは杞憂にすぎない」とし「南北関係の改善と対話が結局、非核化につながらなければいけない」と述べた。
一方、安倍首相は「北朝鮮は平昌五輪期間に南北対話をしながらも核・ミサイル開発に注力している」とし「北朝鮮の微笑外交に惑わされてはいけない」と指摘した。安倍首相は会談後、日本の記者らに「(北朝鮮の核開発を)国際社会が直視しなければならず、対話のための対話は意味がない」とし「これを確実に文大統領に伝えた」と話した。
日本政府当局者は「安倍首相は『本当に重要なのは五輪以降であり、北朝鮮が非核化に向けて誠意のある意志を具体的な行動で見せることが非常に重要だ』と述べ、安保理制裁履行の重要性を強調した」と伝えた。
ただ、文大統領は「シャトル外交」復元の必要性を強調し、安倍首相もこれに同意した。両首脳は日本が主催する韓日中首脳会談の早期開催に合意し、文大統領の日本訪問も可視化する見通しだ。

http://japanese.joins.com/article/502/238502.html