来年度予算概算要求の提出は明日10月15日の予定になってます。
概算要求額は、過去最大の95兆円程度になる見込みだそうです。
概算要求額、過去最大90兆円台半ばに
10月14日3時15分配信 読売新聞各省庁が15日に概算要求を再提出する2010年度予算の一般会計の総額が90兆円台半ばまで膨らむ見通しとなった。
04年度の89兆1494億円を大幅に上回り、概算要求段階では過去最大規模となる。鳩山首相は各省庁に対して従来の政策については09年度当初予算を下回る水準に抑えるよう求めているが、見直し作業は難航。子ども手当など新規事業の実施で要求額は09年度当初予算より7兆円近く増加する可能性もある。
厚生労働省は麻生政権時の8月末に提出した要求額(約26兆4133億円)から4兆円近く積み増す見通しだ。民主党が政権公約(マニフェスト)で10年度から導入するとした子ども手当の半額実施に必要な約2・7兆円などを要求するためだ。
公立高校の授業料の実質無償化(約4500億円)を実施する文部科学省は「09年度当初予算を大幅に下回ることは現実的に無理」(幹部)と説明する。
原口総務相は13日の記者会見で地方に配分する地方交付税について「増額に挑戦したい」と語り、赤松農相も農業の目玉政策となる農家の戸別所得補償制度の事業費として数千億円を盛り込む意向を表明、農水省の要求額が09年度当初予算額を上回る可能性を示した。
最終更新:10月14日3時15分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091014-00000117-yom-pol
まあ、麻生政権での概算要求が出た直後の政権交代ですから、見直ししたとしても大胆な削減をするには時間がなかった一方で、マニフェストでやると言った政策には予算をつけなければいけないわけで、見直し概算要求額が大きくなるのはやむを得ないところでしょう。
個人的な見解ですが、鳩山政権の狙いとしては政府案作成の際に概算要求から大幅に削るつもりではないでしょうか*1。
これまでも概算要求から当初予算までには大きく削られています。削減額は、2006年度のように10兆円近くだったこともあります。一方で麻生政権時には概算要求から1兆円も削らず当初予算を成立させています。この時は参議院で否決されたにもかかわらず、小泉の遺産を使って衆議院での再可決し、ごり押ししてます。
年度 | 概算要求要望額 | 当初予算 |
---|---|---|
2003 | - | 81,789,078 |
2004 | 89,149,368 | 82,110,925 |
2005 | 88,520,321 | 82,182,918 |
2006 | 88,009,454 | 79,686,024 |
2007 | 85,704,840 | 82,908,808 |
2008 | 88,920,765 | 83,061,340 |
2009 | 89,135,757 | 88,548,001 |
2010 | 95兆? | ? |
さて、官僚の性かも知れませんが、どうも各省庁は前年度予算よりも過大な概算要求をするのが普通のようです。
民主政権で変わればよいのですけどね。
ともかく、民主政権初の予算の帰趨はまだまだわかりません。一喜一憂せず、12月の政府案作成まで待つのが良さそうです。