貿易規模を考慮するくらいの知恵はほしい

日本とインドが通貨スワップ協定を結ぶ見通しです。

インドと通貨スワップ協定=28日の首脳会談で合意へ―政府
時事通信 12月26日(月)12時16分配信
 日本とインド両政府が、経済的な混乱で外貨不足が生じた際に米ドルを融通し合う外貨スワップ(融通)協定の締結に向け、最終調整に入ったことが26日分かった。28日に予定されている野田佳彦首相とインドのシン首相との首脳会談で合意する見通しだ。
 資金供給枠は調整中だが、最大で100億ドル(約7800億円)前後とみられる。インドは高成長が続き多くの日本企業が進出しているが、欧州債務危機の余波で輸出が低迷するとの懸念から、通貨ルピーが対ドルで急落。外貨不足が生じる事態に備え、日本政府は同協定を通じて支援する。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111226-00000028-jij-pol

スワップ枠は100億ドル規模と見られていますが、例によって嫌韓バカは「韓国とのスワップを解消しろ」とか「何でインドとのスワップ額が韓国より少ないんだ」とか妄言を吐いています。
日韓通貨スワップ協定の枠が700億ドルなのに対し、日印通貨スワップ協定の枠が100億ドルなのは、単純に日本との貿易額によります。

日本とインドの貿易総額は、大体100〜110億ドル規模です。

項目 2008年 2009年
対日輸出額 - ドル(単位:100万) 3,026 3,630
対日輸入額 - ドル(単位:100万) 7,886 6,734
http://www.jetro.go.jp/world/asia/in/stat_01/

これに対して、日本と韓国の貿易総額は、700〜900億ドルに達します。

項目 2008年 2009年 2010年
対日輸出額 - ドル(単位:100万) 28,252 21,771 28,176
対日輸入額 - ドル(単位:100万) 60,956 49,428 64,296
http://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/stat_01/

つまり、日本との貿易規模でインドと韓国は、1対7〜8程度になります。
スワップ枠も同程度の比率で設定されておかしくありません。

日印通貨スワップ協定スワップ枠は80〜100億ドル程度が妥当な規模と言えるでしょう。