テロに屈したニコン

中国に残された元朝鮮人慰安婦の写真展が東京ニコンサロンで予定されていましたが、ニコンが右翼の圧力に屈し中止されました。

安氏が中止の理由を尋ねてもニコンサロン側は「複数の抗議があったことは認めるが、中止の理由については諸般の事情により、としかお応えできない」という言葉を繰り返すだけだという。
 ネット上では排外主義者たちが写真展を行うことに対しニコンサロンを攻撃する言葉があふれニコン製品の不買も呼びかけられていた。実際にニコンサロンの前で「抗議行動」を行う団体もあった。
http://shukenkaifuku.com/?p=1957
 ニコンサロンが口を閉ざそうが、現実にはこのような「抗議」に屈したのは明らかだ。報道の最前線にあるカメラを作ってきたニコンが、中止という決断を下したこと自体が現在の日本の状況を如実にあらわしていると思う。

http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/42f2ca0e3ff867461beffb641a976275

ニコン側は中止の理由について明言していませんが、それは重要ではありません。

・右翼の抗議が複数あった事実
ニコンサロン前で右翼が抗議宣伝を行なった事実
・予定されていた写真展が中止になった事実

これらの事実から、右翼の抗議活動にニコンが怯えて従軍慰安婦写真展を中止した、と一般には理解されます。そして、以後の右翼の抗議に対しても、他の団体・個人の萎縮を助長させる効果が発生しています。

日本は小泉政権時代に「テロに屈するな」と言って、人質になった日本人を見殺しにしました。日本人はその政権を支持しました。
しかし、日本国内右翼による脅迫には簡単に屈しています。結局、自分以外の犠牲は簡単に受容できる程度の民度しか日本人は持っていないのでしょう。恥ずべきことです。