別に週刊朝日に限らず

プレジデントが首相の名前を改変した侮蔑表現を載せたことがあります。

飯島 勲「リーダーの掟」[64]
被災者置いてけぼり。「すっから菅総理」のスタンドプレー

http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2011/20110704/

個人的に「ハシシタ」同様、下品な侮蔑表現とは思いますし、無関係の「菅」姓の人の感情を害する差別的要素を持つとも思いますが、「ハシシタ」表現同様に取り立てて騒ぐレベルのことでもないと思っています。

まあ、週刊朝日事件の際の橋下氏の対抗手段の妥当性よりも、踏み絵と試験紙を持ってウロウロする方が大事な人にはわからないかも知れませんが。


ちなみに名前の改変ではありませんけど、記事の下品さから言えば、現代ビジネスのこの記事もひどいものです。「錯乱する総理大臣 病院で一度見てもらいましょう 周囲がみんな心配しています」( 2011.6.7、週刊現代*1菅首相を精神病患者であるかのように見立てた記事です。「病院で一度見てもらいましょう 周囲がみんな心配しています」というサブタイトル部分は内容とは関係なく煽りのためにつけた記述で、精神疾患患者に対する差別的要素を見出すこともできます。
こういった侮辱・侮蔑記事は、当時いくつも出ていましたが、内容に対する反論などはあっても、差別的表現として糾弾する意見は見かけた記憶がありません*2

私は週刊誌記事とはこういうレベルのものと認識していますので、「ハシシタ」記事が取り立ててひどい差別記事だったとは感じません。

もちろん「ハシシタ」記事以外の上記のような記事をも含めて、週刊誌記事の表現の問題を批判することは、それはそれで重要なことです。少なくとも、踏み絵を踏ませたり、試験紙を気取ることよりはよほど大事だと思います。