少しは鏡を見るべきだと思うんですけどねぇ。

中国の防空識別圏に関してこんな感じの論調がネット上では出てきています。

新華社の記事を読むと、やはりADIZを設定したこと自体が問題にされていると考えていたみたいですね。
でも、違うんです。問題は、自国防空のための「識別圏」であるはずのADIZを、さも領空であるかのように強制力を他国に行使しようという点なんです。

http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50716539.html

はて、ADIZを設定したこと自体が問題でないのなら、自民党のこういう決議はおかしいってことになりませんかね?

中国による防空識別圏の設定の即時撤回を求める決議

ちなみにこの決議は面白くて、決議タイトルでは「防空識別圏の設定の即時撤回」を求めているのに対し、決議文中では「公海上空における飛行の自由を妨げるような今回の一切の措置を、中国側が即時撤回すること」を求めているんですよね。
意図的かどうかはわかりませんが、自民党は「防空識別圏の設定」と「公海上空における飛行の自由を妨げるような今回の一切の措置」を同じ意味で使っています。

「でも、違うんです。問題は、自国防空のための「識別圏」であるはずのADIZを、さも領空であるかのように強制力を他国に行使しようという点なんです。」という台詞はまず自民党に教えてあげるべきなんじゃないですかねぇ。


ちなみに、11月26日の記者会見でも防衛大臣は「一方的な「防空識別区」の設定」に関して非難が出ているといっているので、こちらにもお知らせしてあげればいいのにとか思います。

防衛大臣):今回の一方的な「防空識別区」の設定、これは中国側が一方的に行ったということでありますし、国際社会の中でもこのことに関しての非難が出ていることは事実であると思っております。私どもとしては、警戒監視はもとよりしっかり続けていきますが、外交的に中国側にしっかりとした対応を求めていくということが大切だと思っています。

http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2013/11/26.html