この件です。
まあ、予想通りですね。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150216-00000048-biz_reut-nb日韓財務対話を5月23日に開催、通貨スワップ協定は終了=財務省
ロイター 2015/2/16 16:33
[東京/ソウル 16日 ロイター] - 財務省は16日、第6回の日韓財務対話を5月23日に東京で開催すると発表した。また、国際金融市場の有事にドルを融通し合う両国間の通貨スワップ協定(総額100億ドル)を予定通り2月23日に終了することで合意した。
日韓財務対話は、2012年11月にソウルで開催されて以来となる。
通貨スワップを終了する背景について財務省は、現下の経済・金融情勢を踏まえた予定通りの合意だと説明。韓国中央銀行の当局者はロイターに対し、両国の金融市場の状況は「良好」であるため、終了することで合意したと語った。再び必要となった場合は、新たに協定を締結する可能性があるという。
(伊藤純夫 編集:山川薫)
http://www.mof.go.jp/international_policy/financial_cooperation_in_asia/bsa/20150216.htm第6回日韓財務対話の開催と日韓通貨スワップ取極の終了について
2015年2月16日、日韓両国の当局は、以下で合意しました。
1.第6回日韓財務対話を本年5月23日に東京で開催します。
2.日本国財務大臣の代理人たる日本銀行と韓国銀行間の二国間通貨スワップ取極は、本年2月23日に予定どおり終了します。
3.日韓両国の当局は、必要が生じた場合には適切に協力することにも合意しました。
通貨の共同防衛といえる通貨スワップ協定ですが、ナショナリズムと排外主義に振り回される日本は日韓間ではその協定を維持することが出来ませんでした。
日米同盟が今解消したところで、即座に日本が侵略されることはないでしょうし、米国の安全保障が揺らぐこともないでしょうが、その後取りうる外交手段には大きな影響を与えることくらいは容易に想像できるでしょう。特に米国にとって日本を利用した安全保障を再考する必要に迫られるでしょうね。
日韓通貨スワップ協定も、解消されたところで韓国がただちに金融危機になることもないでしょうし日本の通貨が揺らぐこともありませんが、経済を通じた日本の外交手段は制限されることになります。
使いようによっては日本外交にとって有効な手段となりえた通貨スワップ協定ですが、日本は自らのナショナリズムと排外主義によってそれを捨て去ったわけです。
中国や韓国は、結構通貨スワップ協定を上手く使っているんですけどねぇ。